デジカメドレスアップ主義
無骨なカメラをナチュラルに飾る
OLYMPUS PEN-F + LC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 M
2016年6月14日 07:00
- ボディ:オリンパス PEN-F(シルバー)
- レンズ:ロモグラフィー LC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 M(シルバー)
- マウントアダプター:レイクォール LeicaM-M4/3
- ケース:鳥井工房 PEN-Fエバレディケース(プエブロ/サビア)
- ストラップ:ランス Adjustable Neck Strap(オリーブグリーン)
オリンパスPEN-Fはとかくダイヤルの多いカメラだ。軍艦部は無論、フロント面にもクリエイティブダイヤルやプレビューボタンを備え、昨今のデジタルカメラの中ではダントツの物々しさである。メカ好きにはたまらないデザインだが、だからといって重厚路線のドレスアップに走るとやり過ぎな気がしないでもない。今回は無骨なカメラを控えめに飾るドレスアップを考えてみた。
まずケースは鳥井工房製を選んだ。プエブロのサビアという明るい色が新鮮だ。一見すると素のヌメ革のようだが、鏡面はダメージ加工済みでマットな風合いだ。PEN-Fの重厚路線をうまくカジュアルに落とし込んでくれる。ちなみに、PEN-Fエバレディケースは背面オープンタイプで、同社の製品の中ではシンプルなデザインだ。その分価格も手頃で、鳥井工房デビューにうってつけの製品である。
ストラップはランスのアジャスタブル・ネック・ストラップを組み合わせた。この手のストラップは長さ調整できないものが大半だが、本製品は2本のロープを組み合わせ、長さ調整に対応している。また、ロープ自体に上品な光沢があり、アウトドアテイストは控えめだ。調整機構なしのタイプもラインアップされており、好みで選択できる。
レンズはロモグラフィーのLC-A Minitar-1 Art Lens 2.8/32 Mを選んだ。本製品はブラックとシルバーの2色展開で、今回はカメラがシルバーなのでシルバータイプを組み合わせている。本製品は同社のLC-AのレンズをMマウント化したものだ。ここではレイクォール製のマウントアダプターでミラーレス機に付けているが、M型ライカなら直接取り付けて距離計連動で使用できる。ミラーレス全盛の昨今だが、あえて距離計連動させている点が興味深い。
描写については、思っていた以上にクセ玉だった。周辺部は無論、中心部も甘さが残り、かなりローファイな描写が楽しめる。開放近辺はとかくゆるい描写なので、シャープに撮りたいならF8まで絞ろう。並み居るオールドレンズよりもクセが強いので、この手のレンズが好きな人はかなり楽しめるはずだ。