フォトアプリガイド

EXIF Tag Editor(Android)

プライベートな写真から位置情報を消すには?

スマートフォンで写真を撮る場合、気をつけなくてはならないのが“位置情報”の扱いだ。GPS機能(カメラのジオタグ)を有効化していると、写真に位置情報が付加され、どこで撮った写真なのかがわかるようになっている。

観光地などであれば問題になるケースも少ないだろうが、これが自宅などのプライベート空間で撮影したものとなると厄介だ。うっかりSNSなどにアップロードしようものなら、写真から自宅などが割り出される可能性がある。

そこで、今回紹介する「EXIF Tag Editor (Photo)」のようなExif編集アプリを使って、位置情報を削除しておこう。

価格は194円。利用バージョンは1.7。

「EXIF Tag Editor (Photo)」を起動し、「Process single image」をタップする。すると画像の選択画面になるので、Exif情報(位置情報含む)を削除したい画像を選択しよう。

画像を選択すると、Exif情報が表示される。ここに表示された項目は、基本的に編集に対応している。変更したい項目をタップし、情報を編集してみよう。

問題になるのが「GPS」の情報部分。ここに位置情報があると、「Google マップ」などで撮影位置が割り出されてしまう。

情報を削除したい場合は、例えば「GPS latitude」部などをタップして「Action」メニューを表示し、「Remove tag」をタップして情報を削除しておこう。

あるいは、画面右上のメニュータップして表示されたメニューの「Remove all」をタップすると、“すべて”のExif情報が削除可能だ。画像以外の情報を見せたくない場合は便利な機能といえる。

ちなみに、「Remove all」を含め情報の削除を行った場合は、削除する数値の左側に「(-)」と表示される。この状態は削除予定を意味しており、「Save」をタップ(保存)してはじめて削除される仕組みだ。

逆に、積極的に撮影場所を教えたいという場合もある。そんな時は「Action」メニューの「Add/edit in map」を使って「Google マップ」を呼び出し、撮影場所を直接指定するといったことも可能だ。

このように追加された情報の左側には「(+)」と表示される。こちらも「Save」をタップしてはじめて追加される仕組みになっている。

複数の写真を選択して、Exif情報を一括削除したいといったニーズにも対応する。一括削除するには、起動画面で「Batch process EXIF data」をタップし、「Add files」から画像を指定する。「Directory」を利用すれば、フォルダごと画像を指定できるため、まとめて削除したい場合は便利だ。

画像を選択した状態がこれ。ファイル名の左側にサムネイルが表示されている。ファイル名だけよりはましだが、できればもうちょっと大きなサムネイルにしてほしかったというのが正直なところ。

Exifを一括消去するには、「Continue」をタップして表示された「Action」メニューの「Remove EXIF data」をタップする。これで選択した画像のExifデータは消去される。

位置情報の取り扱いはとてもデリケートな問題だ。従って、今回紹介したようなアプリはとても重要になる。とはいっても、使っている端末によってはプリセットされたアルバムアプリなどで削除に対応していることもある。

まずは、利用してる端末のプリセットアルバムアプリで対応できるかどうかチェックしてみよう。対応しておらず、またSNSを頻繁に使うというのであれば、「EXIF Tag Editor」のようなExif編集アプリの導入を考えたい。

飯塚直