写真展

野町和嘉写真展「天空の渚」

(Gallery 916)

日本の寒さが厳しさを増す2015年初頭。写真家・野町和嘉は、中南米を訪れていた。

メキシコ、ボリビア、チリ、アルゼンチンを巡る旅。その手には、EOS 5Ds。

約5,060万画素を誇るデジタル一眼レフには、いったい何が写っていたのか。

特別に撮影許可が得られたサンタマリア・トナンツィントラ教会、雨期のウユニ塩原、標高4000メートルの原野に林立する砂の柱、生きた氷河と呼ばれるアルゼンチンのペリト・モレノ氷河……。

かつて訪れた地から未踏の地まで、出会ったすべての光景を、その凄まじい描写力が捉えていた。

「天空の渚」。それはもはや鑑賞ではない。

日本から1万数千キロ離れた異国の“体験”である。

キヤノン:[EOS 5Dシリーズ10周年特別企画展]野町和嘉 天空の渚

会場・スケジュールなど

  • ・会場:Gallery 916
  • ・住所:東京都港区海岸1-14-24鈴江第3ビル6階
  • ・会期:2016年1月15日(金)〜2月14日(日)
  • ・時間:11時〜20時(平日)、11時〜18時30分(土・日・祝日)※最終日のみ11時〜17時
  • ・入場:無料

関連イベント

野町氏が作品について解説。1月17日(日)14時〜、1月31日(日)14時〜。会場はGallery 916。

作者プロフィール

1946年、高知県生まれ。 杵島隆に師事後、1971年よりフリーランスの写真家となる。その翌年、サハラ砂漠への旅をきっかけに、ナイル、エチオピアなどアフリカの乾燥地帯への取材を開始。以来、極限の大地の風土とそこに生きる人々、信仰、巡礼をテーマとして地球規模で描き、多数の写真集を出版。現在もエチオピア、モロッコ、サハラなど精力的に取材を続けている。 主な受賞歴に、土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、東川賞国内作家賞、大同生命地域研究特別賞、紫綬褒章などがある。

(本誌:折本幸治)