写真展
「第6回タムロン鉄道風景コンテスト」入賞作品展が開幕
Reported by 本誌:鈴木誠(2013/11/8 15:31)
「第6回タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞作品写真展が8日にそごう大宮店(埼玉県さいたま市)の3階特設会場で開幕した。会期は11月21日まで。開場時間は10時~20時。各部に入賞した87作品を展示する。
同コンテストは、鉄道の風景写真を対象に2012年6月1日~9月5日まで作品応募を受け付けていた。応募点数は6,584点、応募者数は1,768名といずれも前年を上回る結果となった。審査員は鉄道写真家の広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏。
会期初日の8日午前には、会場でオープニングセレモニーを開催。同コンテストの大賞受賞者、審査委員、来賓、関係者が出席した。
大賞作品は、一般の部が「夏の終わりに」(千葉満弘氏、神奈川県川崎市、44歳男性)、小・中・高校生の部が「水鏡」(中野俊輔氏、静岡県沼津市、9歳男性)。ユーモアフォト賞は「つり目の兄弟」(千葉菜津子氏、岩手県一関市、18歳女性)が受賞した。小・中・高校生の部で大賞を受賞した中野俊輔氏は、同コンテスト受賞者で過去最年少。2012年に開催された第5回で一般の部・大賞を受賞した中野俊之氏のご子息という。
さいたま市長の清水勇人氏は、「写真を通じてさいたま市の鉄道文化を全国に伝えていただきありがたい。作品から撮影者の鉄道が好きという気持ちが伝わってくる。人々の生活と鉄道は切っても切れないもの。技術も素晴らしい」とコメントした。
さいたま商工会議所会頭の松永功氏は、「同コンテストはすっかり定着し、応募点数もますます増えている。審査員の広田さん・矢野さんは苦労したのではないか。プロ顔負けの作品に感動した」とコメント。大宮は東日本の鉄道の中心であり、まだまだ人口・経済・市政がともに発展していくポテンシャルがあると述べた。
審査員をつとめた広田尚敬氏と矢野直美氏も講評を述べた。広田氏は、「(親子で並んで撮影された小・中・高校生の部・大賞作品を見て)一緒に並んで撮りたかった」とコメント。同セレモニーの恒例となっている応募数の語呂合わせは、応募者数の1,768を「いいな6回目は」、応募点数の6,584を「向こうは、よう見えん」(応募作品を一列に並べると全長2kmになることから)と読んだ。
タムロン代表取締役社長の小野守男氏は、「回を追うごとにレベルが上がっている。審査は2日間かけて行なわれた。写真に感謝するとともに、鉄道の街・大宮をアピールしたい」と挨拶した。
入賞作品は同会場のほか、タムロンWebサイトの審査結果発表ページでも閲覧できる。