イベントレポート

FUJIFILM X-Pro2とライカを交互に体験する撮影会

その名も「レンジファインダーの世界」 代官山 北村写真機店で

代官山 北村写真機店

7月29日(土)に代官山T-SITE内の代官山 北村写真機店で「レンジファインダーの世界 〜LEICA M、FUJIFILM X-Pro2を体験しよう〜」というイベントが開催されましたので、その模様をレポートします。

イベントの趣旨は、「富士フイルムXシリーズとライカM型カメラを、様々なレンズで体験してもらおう」というもの。ライカM型カメラにはレンジファインダーが、Xシリーズにはレンジファインダー風のハイブリッドビューファインダーが搭載されているなど、どこか共通している両ブランドのカメラを一緒に楽しもうという趣向です。

ライカからは現行のM型のボディとMマウントレンズ、富士フイルムからはX-Pro2と単焦点XFレンズが用意されました。

ライカM型カメラは最新のライカM10に加えて、ライカM(Typ240)やライカM-P(Typ240)など。当日、告知になかったライカMモノクローム(Typ246)も特別に1台用意されました。

レンズはズミクロンM 35mm F2 ASPH.やズミルックスM 50mm F1.4 ASPH.など常用域を中心に、ズミルックスM 21mm F1.4 ASPH.、ノクチルックスM 50mm F0.95 ASPH.、マクロエルマーM 90mm F4、アポ・テリートM 135mm F3.4など、さらにマニアックなレンズも準備されていました。

一方富士フイルムはX-Pro2のほかX100Fを用意。レンズはXF14mmF2.8 RとXF27mmF2.8を除いた16〜90mmまでの全ての単焦点レンズ。加えてXF56mm F1.2 Rには、APDモデルも用意されるという気合いの入れようです。

ひとつのイベントにカメラメーカー2社が機材を提供するのは珍しいこと。北村写真機店側からの呼び掛けに両社が応えたことで、このイベントが実現したそうです。

講師は富士フイルム、ライカの両方のカメラに詳しい写真家の藤井智弘さん。

参加者は12名。そのうち女性は4名で、年齢層はおおむね20〜40歳代。両社で共通する撮影スタイルもあり、年齢層は高めになるのかと想像していましたが、実際には若い方の参加が目立った印象でした。

参加者に普段使っているカメラを伺うと、主に富士フイルムユーザーとライカユーザーに分かれました。参加の動機は、富士フイルムユーザーはライカを、ライカユーザーはX-Pro2を使ってみたかったから、といった具合。他人の芝生は気になるようで。

代官山界隈を和気藹々と撮影をしながらも、みなさん実に真剣。X-Pro2を持つ姿も様になっています。

西郷山公園やT-SITE周辺の住宅地や店舗など、限られた時間ながらも、みなさん真剣に撮影されていました。

今回のイベントを企画した北村写真機店副店長の鎮西洋さんが、参加者へカメラの操作などをアドバイス。

講師の藤井さんも積極的に助言します。

富士フイルム、ライカそれぞれの担当者も同行しました。一緒に撮影を楽しみながら、X-Pro2のハイブリッドビューファインダーやフィルムシミュレーションの切り替え操作や、ライカM型カメラでのピント合わせのコツなどをフォロー。

即席でモデルをつとめた富士フイルムの稲垣さん。

代官山 北村写真機店に戻った後は、X-Pro2、ライカで撮影した作品からそれぞれ1枚をプリントしました。代官山 北村写真機店は富士フイルムのミニラボ「フロンティア」を導入しており、その場で銀塩プリントが得られます。

みなさんのプリントが出揃ったら、藤井さんからの講評タイムがスタート。参加者の方も貴重な経験だけに真剣に聞き入ります。

イベント終了後も、今回のイベントで使用したカメラやレンズとイベント参加者の私物のライカなどがテーブルの上に並びみなさん笑顔でカメラ談義に花を咲かせていました。

今回のイベントにメーカーからのサポートとして参加した富士フイルムの稲垣さん(左)とライカカメラジャパンの岩佐さん(右)。手にしているカメラは……

川村一也