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ソニーのレンズスタイルカメラにレンズ交換可能タイプ

APS-Cセンサー搭載でEマウントレンズが装着可能。海外発表

ソニーは9月4日、ドイツで開催中のIFAにおいて、レンズスタイルカメラの新製品「ILCE-QX1」および「DSC-QX30」を発表した。QX1はAPS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載する。

いずれも日本での発売は未定。

QX1の利用イメージ。交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」を装着しているのがわかる。

いずれも、スマートフォンをモニター代わりにして撮影するデジタルカメラ。2014年10月に発売された「サイバーショットDSC-QX100」および「サイバーショットDSC-QX10」と同系列の製品と見られる。

ただしQX1はこれまでの「レンズスタイル」カメラと異なり、レンズが搭載されていない。主に撮像素子とレンズマウントで構成され、レンズマウントにはα用のEマウントレンズを装着できる。つまり、用途や好みに合わせたレンズへの交換が可能だ。

QX1

撮像素子はAPS-CサイズのExmor CMOS。有効画素数は2,010万。画像処理エンジンはBIONZ X。レンズスタイルカメラ初のRAW記録にも対応するという。

左からE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS、QX1、取り付けホルダ、スマートフォン

感度はISO100〜1600に対応。

ポップアップ式の内蔵ストロボ(GN4・ISO100)も搭載されている。

AFはコントラストAF、測光はマルチパターンのみ。P、A、Sの各露出モードが利用できる。

質量は216g(バッテリー、メモリースティックmicro含む)。

欧州での発売は10月頃を予定。

QX30

撮像素子に1/2.3型Exmor R CMOSセンサーを採用するレンズスタイルカメラ。有効画素数は2,040万。

左からQX30、取り付けホルダ、スマートフォン

従来機QX10と同じセンサーサイズだが、QX10の光学10倍ズームレンズに対し、QX30では焦点距離24-720mm相当(35mm判換算)の光学30倍ズームレンズを搭載した。光学式手ブレ補正も備えている。

レンズのブランド名はSony Gレンズ。スペックなどからみて、既存の「サイバーショットDSC-HX60V」と同じレンズ部を採用すると見られる。

感度はISO80〜3200。P、A、Sモードでの撮影が可能。ストロボは非搭載。

質量は193g(バッテリー、メモリースティックmicroを含む)。

欧州での発売は9月。

アプリ側も強化

スマートフォンとの接続は、これまで通り専用アプリのPlayMemories Mobileを使う。今回の新製品にあわせてアプリがアップデートされる。

レンズスタイルカメラとの接続時間が向上する他、接続後の安定性や操作時の各種機能の向上、ユーザーインターフェースの進化などが盛り込まれているという。

QX10には新色「カッパー」「ピンク」が

なお、既存の1/2.3型センサーモデルQX10には、新しい本体色カッパーとピンクが発表されている。

こちらも日本での発売は未定。欧州での発売は9月に予定されている。

(本誌:折本幸治)