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ソニー、スマホをモニター代わりにする「レンズ型デジカメ」海外発表

上位モデルは1型センサー+カールツァイスF1.8〜レンズ

 ソニーは海外イベントにおいて、スマートフォンに取り付けて撮影する「Cyber-shot DSC-QX100」および「Cyber-shot DSC-QX10」を発表した。日本での発売は未定。

 ドイツで6日から開幕するイベント「IFA 2013」における、ソニー主催の開幕前プレスカンファレンスで4日に発表された。

Cyber-shot DSC-QX100
Cyber-shot DSC-QX10

 撮像素子、レンズ、画像処理エンジン、microSD/M2メディアスロット、バッテリーなどからなる円筒形の製品。デジタルカメラからレンズだけ取り出したような外観をしており、これをスマートフォンの背面に取り付けて使う。あるいは、スマートフォンから離した状態でも撮影が可能だ。

 スマートフォンとの接続はWi-Fiで行なう。スマートフォンからはソニー提供のアプリ「PlayMemories Mobile」を介して操作。スマートフォンのモニターをファインダーや操作部として利用する(QX100/QX10にはモニターがない)。対応するスマートフォンのOSは、iOS 4.3以上、Android 2.3〜4.2。

 製品としては、1型センサー搭載の「DSC-QX100」と、1/2.3型センサーの「DSC-QX10」が発表された。そのうちQX100のセンサーとレンズは、スペック的に「サイバーショットDSC-RX100MK2」と同等と見られる。

 基本的な使い方は、QX100、QX10の両機種で共通。同梱のアタッチメントでほぼすべてのスマートフォンに装着可能という。

 スマートフォンとの接続は、現行のWi-Fi搭載サイバーショットと同等になると思われる。QX100、QX10ともにNFCに対応しており、NFC搭載のスマートフォンと組み合わせた場合、QX100/QX10をスマートフォンに装着するだけで撮影が可能になると推察される。

 PlayMemories Mobileからは、タッチAF、ストロボ設定の変更、撮影モードの変更などが行なえるようだ。

 なお前述の通り、バッテリーやメモリーカードはQX100/QX10側にあるため、QX100/QX10をスマートフォンから離した状態で撮影することも可能。QX100/QX10の底面には、三脚ネジ穴も設けられている。

DSC-QX100

 前述の通り、現行の1型センサー搭載モデル「サイバーショットDSC-RX100MK2」と同等の基本仕様を持つ。

 撮像素子は1型“Exmor R” CMOSセンサー。有効画素数は2,020万。

 レンズはCarl Zeiss Vario-Sonner T*。焦点距離28-100mm相当(35mm判換算)F1.8-4.9の光学3.6倍ズーム。光学式手ブレ補正機構も備える。

 ボディ先端にはマニュアルフォーカス、またはズーム操作が可能なコントロールリングが設けられている。別途、ズームレバーも装備。

 MP4による動画記録も可能。

 バッテリー込みの重量は約179g。

 カラーはブラックのみ。

DSC-QX10

 光学10倍ズームのソニーGレンズを採用するモデル。

Cyber-shot DSC-QX10はホワイトモデルも発表された

 撮像素子は1/2.3型“Exmor R” CMOSセンサー。有効画素数は1,820万。

 QX100と同じく、MP4動画記録に対応する。

 バッテリー込みの重量は約105g。

 本体色はブラックとホワイト。

アクセサリー

 同梱のアタッチメントに加え、ソニーのスマートフォン「Xperia Z」専用のアタッチメントケースも用意される。また、同じくIFA 2013で発表された「Xperia Z1」専用のアタッチメントケースもラインナップに含まれる見込み。

 また、QX100用キャリングケース、QX10用キャリングケースも発表されている。

(本誌:折本幸治)