ライカ、モノクロ専用の「ライカMモノクローム」


 ライカカメラは、レンジファインダーデジタルカメラ「ライカMモノクローム」を8月に発売する。国内での価格は未定。店頭予想価格は90万円前後の見込み。

 新開発のモノクロ撮影専用撮像素子を搭載したライカMシリーズのレンジファインダーカメラ。「モノクロに特化して写真の芸術性を探求する世界初のデジタルカメラ」(同社)だとしている。

 35mmフルサイズで有効1,800万画素のセンサーを搭載する。ローパスフィルターは非搭載。マウントはライカMマウント。記録画素数は5,212×3,468。

 「M9-P」に似た外観を持つが、M9-PのトップカバーにあったLeicaロゴは無くなった。カラーはブラッククローム仕上げ。シャーシはマグネシウム合金ダイカスト製。トップカバーとベースプレートは真鍮製。

 JPEGとDNG形式によるRAW撮影に対応する。感度はISO320~ISO10000。拡張設時はISO160の設定も可能。「RAWデータヒストグラム表示機能」を備え、生データの輝度を正確に確認できるとしている。また、JPEG形式で保存した画像をカメラ内操作で調色できる。

 撮影モードは絞り優先AEとマニュアル露出のみ。ストロボ同調速度は1/180秒。

 ファインダーはパララックス自動補正機能付。ブライトフレームは35/135mm用、28/90mm用、50/75mm用。倍率は0.68倍。有効基線長は47.1mm。

 シャッターは金属の縦走り。最高シャッター速度は1/4,000秒。連写は最高約2コマ/秒で8コマまで。

 液晶モニターは約23万ドットの2.5型TFTで、カバーガラスはサファイアガラス。電源はリチウムイオン充電池。

 本体サイズは139×80×37mm、バッテリーを含む重量は約600g。フルグレイン牛革を使用したキャリングストラップ、「Adobe Photoshop Lightroom」、「Silver Efex Pro 2」が付属する。

 Mモノクロームの購入者にはネットプリントサービス「Whitewall」と提携したモノクロ写真のプリントサービスを行なう。ただし、国内での対応については詳細未定となっている。

【2012年5月11日14時8分】店頭予想価格を追記しました。





(本誌:武石修)

2012/5/11 13:28