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クリエイター向けPC、マウス「DAIV」が始動

アマナ所属の写真家が協力 RAW現像コンセプトモデルも

マウスコンピューターは3月28日、クリエーター向けPCの新ブランド「DAIV」の説明会を開催し、新製品の特徴を紹介した。デスクトップPCとノートPCの2種類が用意され、写真の現像や動画の編集、VR動画の作成といった、「アマチュアからプロフェッショナルまで、新しいイメージを作り上げていくことに役立つ」(小松永門代表取締役社長)製品を目指した。

発売は3月28日から。BTOによるカスタマイズに対応しており、販売価格は例えばデスクトップPC「DGZ500シリーズ」で9万9,800円から。ノートPCは3シリーズが用意され、「NG5700シリーズ」で15万9,800円からとなっている。

DAIVは、今年2月に開催されたカメラ関連展示会「CP+2016」の会場に出展された、同社の新ブランドPC。同社はフォトグラファー向けのPCとして「MDV for Photo」をラインナップしていたが、それを統合する形で、新ブランドとして「DAIV」を立ち上げた。小松社長は、「作品作りに没頭してもらえるようなPC」という意図を込めて「DAIV(ダイブ=Dive)」と説明する。

小松永門社長
DAIVのコンセプト
パフォーマンスが必要な用途としてクリエーター、VR、ゲーミングがあり、今回はクリエーターとVR向けの製品
デスクトップ、ノート、そしてデスクトップのコンセプトモデルの3種類を用意

デスクトップPCは、チップセットがZ170とX99、GPUがGeForce GTXとQuadroから選択でき、さらにGeForce GTX 750 / 950 / 960 / 970 / 980 / 980Ti、Quadro K620 / K2200 / M4000 / M5000から選択できるため、必要なスペックに応じて自分に適したモデルを選べる。BTOに対応しているため、SSDの容量変更などのカスタマイズも可能。

デスクトップPCのラインナップ。OSやチップセット、GPUなどの選択が可能
前面にはダイヤルがあり、回すと電源オンとなる
外観はシンプル
背面
ダイヤル式の電源とよく使うポートを前面に用意
前面パネルは簡単に外せて、ドライブなどを隠してシンプルに使ったり、頻繁に使う場合はパネルを外して常用したりできる

今回の企画にあたり、マウスコンピューターではストックフォトを運営する、広告ビジュアル制作のアマナやそのグループでCG制作を行うライジンと協力。アマナには200人以上の写真家などが所属しており、そうした実際のクリエーターの意見を聞いてプロダクトデザインを作り上げたという。

意見では、頑丈そうで武骨で道具感の強いものが好きという人が多かったそうで、スタジオ内での利用が多くて移動させることが多いためにハンドルとキャスターを付けるなど、実際の利用シーンを想定したデザインが採用されている。

底面にはキャスターが備え付けられており、ハンドルを使って簡単に移動できる

ノートPCはGeForce 965Mを搭載した「NG5600シリーズ」、GeForce GTX 970Mを搭載した「NG5700シリーズ」、Quadro M1000Mを搭載した「NQ5300シリーズ」が用意され、それぞれCPUやメモリ容量、ストレージが異なるモデルも選択できる。

ノートPCのラインナップ
各種のポートを装備
ノートPCのボディは、基本的に従来のゲーミングPCと同等
デスクトップPC並みの性能を実現する
キーボード
インタフェース
天板

ディスプレイはいずれも15.6型IPS液晶で、解像度はフルHDのノングレアタイプ。最初の発表当時はsRGB比100%のカバー率となっていたが、パネル個別のばらつきによって平均97%、下限が95%程度になっていたとのことで、正式にはsRGBカバー率は95%に修正された。出荷時には工場で個別に測定を行い、その結果を添付するという。

デスクトップPCもノートPCも写真ではRAW現像、動画では4K/8Kといったパフォーマンスが必要な処理にも対応できるようにハイパフォーマンスな製品となっており、昨今の高解像度化が進むプロフェッショナル向けの一眼レフカメラのRAW画像でも快適に現像できることを目指した。

基本的にはスペックを見比べて必要なモデルを購入する形だが、用途に応じて必要なスペックの製品が選べるようにしたデスクトップPCの「コンセプトモデル」も用意。Adobe Creative Cloud推奨モデルとして、RAW現像向けモデル、VR-8K視聴・編集モデルが提供される。

コンセプトモデル RAW現像用PC
コンセプトモデルVR視聴・編集向けPC

小松社長によれば、最近は外部VGA搭載PC率が急成長。写真や動画の高解像度化など、扱うコンテンツが大きくなってきているため、特にハイエンドのGPUを搭載したモデルが成長しているという。

こうした大型のコンテンツを扱うハイエンドPCとして、ゲーミングPCは市場に多くで回っているが、これに加えて写真や動画などを扱うクリエーター向けにも専用ブランドを構築して訴求し、DAIVブランドを育てていきたい考え。これによって、高性能が必要なユーザーに対してアピールすることで、PC市場の拡大も狙う。

今後のラインナップ。CP+ではさらに高解像度のディスプレイのニーズが多かったということで、今後展開していく予定

小山安博