Sinar、マルチショット1億9,200万画素の中判デジタルバック


 エイ・ステージは、スイスSinarのデジタルバック「Sinarback eXact」を10月に発売する。価格は397万9,500円。

 1台で1,200万画素から1億9,200万画素の撮影ができる中判デジタルバック。撮像素子は4,880万画素。センサーサイズは48×36mm。

 新たに1ショット撮影時にピクセル統合することで、1,200万画素と2,100万画素での撮影が可能になった。少ない画素数で十分なカットの場合、フル画素で撮影した際の縮小処理が不要になるのがメリット。

 ショットごとに撮像素子をカメラ内で僅かに移動させて複数回撮影する機能も従来モデル「Sinarback eVolution86H」から引き継いだ。マルチショット撮影は、ノイズリダクションやモアレ除去などの処理を撮影後に行なう必要が無く、1ショットに比べて高画質とされる。

 マルチショット機能を活かして1億9,200万画素での撮影も新たに可能になった。この場合、画像処理が必要だがより短時間で撮影できる4ショット方式と、画像処理が不要でより高画質になる16ショット方式を選択できる。

 対応するカメラは、Sinar p2/X/f2/p3/f3およびグラフロック機能を有するビュー及びフィールドカメラ、Hasselblad各種(H3、H4を除く)、Mamiya RZ/RB/645 AFD、CONTAX 645、Rollei 6008シリーズ。カメラ取り付けマウント部分は交換式で、別売となる。

 なおキャプチャーソフトはこれまでMac版のみだったが、2013年初頭にWindows版をリリースする予定となっている。

 発売を記念したキャンペーンを8月31日まで実施する。期間中は本体を313万9,500円で購入できる。eXactが届くまではSinarback eVolution86Hを使用できる。また期間中はトレードインによる購入も可能。価格はSinarback eVolution86Hからが105万円、eVolution75Hからが285万6,000円、Sinarback 54 43 44 eMotionからが294万円、他社製のエリアセンサーからが311万8,500円。




(本誌:武石修)

2012/7/30 19:11