瀧野恵太写真展「ソマリア 戦場に生きる人々」(新宿ニコンサロン)



世界有数の危険地帯と呼ばれ、紛争、飢餓、海賊問題で揺れるソマリアの首都モガディシオに暮らす人々をテーマに撮影した作品を展示する。
自分自身と家族を守るために銃を取り、戦闘に赴く若者達。病院で手当てを受ける患者の9割以上が銃撃や爆弾による負傷者という。
目を背けたくなるような現実。紛争に翻弄される日々に追い打ちをかけるように、過去60年間で最悪といわれる干ばつによる飢餓が発生し、難民キャンプでの暮らしを余儀なくされる現状。
明日の食糧調達も覚束ない上、明確な戦闘の最前線が存在しないソマリアでの生活は、常に死と隣り合わせである。そのような苦境の中でも、彼らは決して生きることを諦めず、平和な国からやってきた作者を温かく迎え入れ、時には笑顔まで見せてくれた。
彼らの“生きる”姿から、われわれ日本人が学ぶことも多いのではないか。作者は、本展をきっかけに、ソマリアという国に少しでも関心を持ってもらいたいと願っている。カラー約45点。(写真展情報より)

 ギャラリートークを4月24日に開催する。

  • 名称:瀧野恵太写真展「ソマリア 戦場に生きる人々」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2012年4月24日〜2012年4月30日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/4/4 00:00