富士フイルム、マニュアル30倍ズームレンズ搭載の「FinePix HS30EXR」


 富士フイルムは、30倍ズームレンズを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「FinePix HS30EXR」を2月11日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万9,800円前後の見込み。

FinePix HS30EXR

 同社が2011年3月に発売した30倍ズーム機「FinePix HS20EXR」の後継モデル。海外では6日に日発表済み。画素数は従来機と同じ有効1,600万画素だが、センサーの性能を進化させることでISO3200以上で発生しやすいノイズをHS20EXR比で3割低減した。

 また、シーン認識機能「プレミアムEXR AUTO」は従来の99パターンに加えて、三脚を使った夜景撮影パターンを加えた103パターンに増えた。顔検出機能「顔キレイナビ」では、一度ピントを合わせれば動いてる被写体が横や下を向いても顔にピントを合わせたまま撮影できる「顔追尾オートフォーカス」を新たに搭載した。

 さらに、1コマの中に2つの画像を重ねることができる「多重露出モード」も新搭載した。異なる角度から撮影した2つの画像を合成して3D画像を作成する「3D2回撮り」も利用できる。RAW記録も可能。

 レンズは従来モデルと同じ広角24mmからの30倍ズームレンズ。望遠端は35mm判換算で720mm相当だが、超解像技術を組み合わせることで倍の1,440mm相当での撮影も行なえる。超解像技術ではデジタルズームでも高い解像感を実現するとしている。

マニュアルズームリングを採用した
液晶モニターは上下可動式

 起動時間は最短で約0.8秒(クイック起動モード時)、最短合焦時間は0.16秒といずれも前モデルより短縮している。

 EVFは従来モデルより面積を約7割広くした約92万ドットタイプ。被写体が大きく見るという。動画はフルHD記録に対応。動画撮影中もズームやMFが可能となっている。

 新型のリチウムイオン充電池「NP-W126」を採用し、撮影可能枚数が約600枚に増えた。従来機はアルカリ乾電池使用で、約350枚だった。

製品名FinePix HS30EXR
撮像素子1/2型有効1,600万画素EXR CMOSセンサー
レンズ24-720mm相当(35mm判換算)F2.8-5.6
最短撮影距離1cm(スーパーマクロモード広角端)
2m(マクロモード望遠端)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO100-3200
ISO6400-12800(画素混合)
露出プログラムプログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出
液晶モニター3型約46万ドット(上下可動)
EVF0.26型約92万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度約8コマ/秒
動画記録1,920×1,080・30fpsなど
バッテリーリチウムイオン充電池「NP-W126」
撮影可能枚数約600枚
外形寸法130.6×96.6×126mm
質量約637g(本体)
約687g(バッテリー、メモリーカード含む)




(本誌:武石修)

2012/1/18 14:59