富士フイルム、実売3万円の30倍ズーム機。単3電池対応


 富士フイルムは、レンズ一体型高倍率ズーム機「FinePix S4000」を8月6日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後の見込み。

FinePix S4000

 海外では2月に発売済みのモデル。今回、国内での発売が決定した。同じく30倍ズームレンズを搭載した同社の製品としては「FinePix HS20EXR」(3月発売)があるが、本機は画素数、開放F値、最高感度、最高シャッター速度、動画性能などを抑えることでより低価格化を実現した。RAW記録機能、液晶モニターの上下チルト機構、ホットシューも省略している。

 レンズは広角24mm相当(35mm判換算)からの720mm相当の30倍ズーム。開放F値はFinePix HS20EXRのF2.8-5.6からF3.1-5.9になった。またスーパーマクロモードの最短撮影距離が同1cmから2cmになっている。

広角端時望遠端時
広角端時望遠端時

 撮像素子は1/2.3有効1.400万画素CCD。FinePix HS20EXRは1/2型有効1,600万画素EXR CMOSセンサーだった。引き続き、3枚の画像でパノラマ写真を合成する「ぐるっとパノラマ」、「自動追尾オートフォーカス」、ガイドフレームの外を見ながら撮影できる「ねらい撮りズーム」機能などを搭載する。

 動画は、1,280×720ピクセル 30fps(音声モノラル)のAVI(Motion JPEG形式。FinePix HS20EXRは1,920×1,080ピクセル 30fps(ステレオ)のMOV(H.264)形式だった。

 固定式の3型液晶モニターの他、約20万ドットの0.2型EVFを装備する。HDMI端子も備える。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。電源は単3電池×4本。

内蔵ストロボをポップアップしたところ
製品名FinePix S4000
撮像素子1/2.3型有効1,400万画素CCD
レンズ24-720mm相当(35mm判換算)F3.1-5.9
最短撮影距離7cm(マクロモード広角端)
2m(マクロモード望遠端)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO64-1600
ISO3200-6400(画素混合)
露出プログラムプログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出
測光方式分割測光、スポット測光、マルチ測光、平均測光
シャッター速度8-1/2,000秒(全モードあわせて)
EVF0.2型約20万ドット
液晶モニター3型約46万ドット
記録メディアSDHC/SDメモリーカード
連写速度約1.2枚/秒
動画記録Motion JPEG(1,280×720・30fps)など
バッテリー単3電池×4本
撮影可能枚数約300枚(アルカリ乾電池)
約500枚(ニッケル水素充電池)
約700枚(リチウム電池)
外形寸法118×80.9×99.8mm
質量約445g(本体)
約540g(バッテリー、メモリーカード含む)



(本誌:武石修)

2011/7/27 14:04