ソニー、1,620万画素のトランスルーセントミラー機「α35」を海外発表


 ソニーは米国および欧州などで8日、レンズ交換式デジタルカメラ「α35」(SLT-A35)の発売を発表した。米国では8月に発売する。米国での価格は、ボディのみで600ドル前後、DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM付属のキットが700ドル前後。日本での発売は未定。

α35

 トランスルーセントミラー・テクノロジーを採用するAマウント機「α55」および「α33」(ともに2010年9月発売)の流れを汲む製品。下位モデル「α33」の後継機と見られる。

 撮像素子を一新し、有効画素数を1,420万から1,620万に多画素化したのが特徴。面積はAPS-Cサイズ相当。「Exmor APS HD CMOS」の名称で、画像処理エンジンはBIONZ。拡張設定で最高ISO25600の高感度撮影が可能。α55およびα33は最高ISO12800。ボディ内手ブレ補正機構を搭載している。

「Tele-zoom High Speed Shooting」と呼ぶ新機能は、センサー中央を望遠側に約1.4倍クロップ、同時に7枚/秒の高速連写を実現するもの。フル記録画素記録かつAF追従設定での連写性能は5.5枚/秒。

 また、同時発表のEマウント新製品「NEX-C3」と同様、「Picture Effects」を備えている。ライブビュー画面で確認しながら利用できるカメラ内エフェクト機能で、静止画に加えて動画にも適用可能。

 液晶モニターは3型92万ドットで固定式。α55とα33はチルト式だった。EVFは115万ドット。

 AVCHD準拠のフルHD記録(1,920×1,080ピクセル、17Mbps)が可能。連続記録時間は最大29分。

 液晶モニター使用時の撮影可能枚数は約440枚。従来モデルから約30%増加したという。

 記録メディアはSDメモリーカードやメモリースティックPRO-HGデュオなど。SD系はClass 10に対応する。

 液晶モニターを除くと、外観はα55およびα33とほぼ同じ。外形寸法は約124.4×92×84.7mm。重量は約415g(本体のみ)、約473g(バッテリー、メモリーカード含む)。α55の特徴だった内蔵GPS機能については非搭載と見られる。



(本誌:折本幸治)

2011/6/8 17:55