ニュース
新しくなったオールインワン画像処理ソフト「PaintShop Pro X9」
1クリック自動補正の「スマート修整」など スクリーンショット編集機能も強化
2016年8月17日 12:07
コーレルが開発する画像管理、編集ソフトの定番「PaintShop」の最新版「PaintShop Pro X9」が9月2日から発売される。テンプレートやスマート修整機能の強化など、「作業にかかる時間をより節約できる効率化を図った」という。
パッケージ版が9,800円で、アップグレード/特別優待版が5,980円、ダウンロード版がそれぞれ8,980円、5,480円(いずれも税別での希望小売価格、以下同)などとなっている。
PaintShop Proは、画像管理、補正、編集のオールインワンソフト。露出や色調補正のような一般的な補正機能から、レイヤーを使った高度な修正にも対応する。PCのフォルダをそのまま読み込んで画像をサムネイル表示して管理するだけでなく、タグ付や評価によって管理することもできる。
UIは従来通り、「管理」「調整」「編集」の3つのワークスペースに分類される。新機能としては、「調整」ワークスペースのスマート修整機能がパッチ処理でも利用できるようになった。
スマート修整は、1クリックで画像の露出や色調などを自動補正する機能。バッチ処理は、複数の画像に対してリサイズやリネーム、ウォーターマークなどを適用することができるが、この選択肢にスマート修整が追加されたことで、画像の補正をしつつバッチ処理ができるようになった。
インターネット上から豊富なテンプレートをダウンロードして利用できるテンプレートから画像を新規作成する機能が追加され、オリジナルのグリーティングカードやパンフレットなど、自分の写真と組み合わせて手軽に作成できるようになった。
あらかじめ用意されたテキストエフェクトを選択して、自分で入力したテキストに様々な効果を適用する「テキストプリセット」機能も新搭載。
新たに「グラデーション塗りつぶしツール」も追加された。画像内でドラッグするだけで指定したカラーや模様のグラデーションが設定され、透明度の調整やレイヤーの合成によって独特の色合いや雰囲気を画像に適用できるようになった。
例えば元画像に対して空を選択してレイヤーを作成
ほかにも、「スクリーンショット」機能を新搭載。PaintShop Pro X9上からスクリーンショットを起動するとアプリケーションが最小化し、任意の画面の全画面や選択範囲の一部などをキャプチャーすることができる。
キャプチャーした画像はすぐさまPaintShop Pro X9で編集でき、そのまま保存してもいいし、テキストを書き込んで説明を追加する、といった使い方も可能。
Webサイトの画面の一部をキャプチャー。カーソル部分が拡大され、細かく範囲選択が可能。
細かい部分では、起動時に、新たに「管理」「調整」「編集」のワークスペースの説明を表示するガイドツアーが追加された。
画像管理では、写真に写った顔を検出してグループ化して、名前を付けて管理できる。
画像のGPS情報を読み込んでマップ上に表示することも可能。
PaintShop Pro X9に3つのアプリケーションを同梱した「PaintShop Pro X9 Ultimate」も用意される。
RAW現像ソフト「Corel AfterShot 3」、画像の自動補正ソフト「Perfectly Clear 2 SE by Athentech Imaging」、PCの画面録画ソフト「Corel ライブ画面キャプチャー」がセットになったもので、パッケージが1万4,800円、ダウンロード版が1万2,800円などで販売される。
また、ビデオ編集ソフトの「Corel VideoStudio Pro X9」とセットになった「PaintShop Pro X9 + VideoStudio Pro X9」も同時発売。パッケージ版が1万7,800円、ダウンロード版が1万5,800円となっており、それぞれ個別に購入するよりお得な金額となっている。
VideoStudio Pro X9は、4つまでのカメラをサポートしたマルチカメラエディタ、マルチポイントモーショントラッキング、HEVC(H.265)の入出力対応などの機能を備えた本格的なビデオ編集ソフトとなっている。