ニュース

新インターフェイス採用のフォトレタッチソフト「PaintShop Pro 2018」

ワークスペースの選択でシンプルな画面にも

コーレルが写真編集ソフト「Corel PaintShop Pro 2018」を発表した。最新版ではインタフェースの刷新、起動時間の高速化、編集機能の強化などが追加されている。ダウンロード価格は9,698円(税込)で、発売は8月16日から。

これまでのPaintShop Proのバージョン名に「X」が付けられていたが、今回からは「2018」と西暦表記になった。新バージョンでは、利用者の声を反映したということで、各種機能強化が行われている。

インタフェースでは、起動時にウェルカム画面が用意され、「基本(エッセンシャル)」ワークスペースと「完全(コンプリート)」ワークスペースが選択できるようになった。

ウェルカム画面では、最新版の新機能やチュートリアル、ユーザーが作成したギャラリーなどの閲覧も可能。

ウェルカム画面からはコンテンツパックのダウンロード、購入も可能だ。

基本ワークスペースは、シンプルな編集画面で、表示されるパレットが限れているため、必要な機能だけを使う場合にスッキリとした画面で編集作業が行える。

機能自体が使えなくなっているわけではなく、メニューからすべての機能は利用できるが、ツールバーやパレット類も限られた数のアイコンに抑えられている。

カスタマイズ機能もあり、必要な機能だけをツールパレットに表示することが可能なので、使いやすいように設定できるのも便利だ。

アイコンサイズを変更する機能も備えている。

「完全」ワークスペースは、従来通りツールバーやツールパレットがすべて表示される。カスタマイズもあるので、普段使わないものを隠すといったことも可能だ。

機能拡張では、起動時間が前バージョン比で50%高速化とされている。一瞬で起動する、とまではいわないが、それなりに高速化されていることは間違いないようだ。

トリミングツールでは、回転する際にグリッドではなく写真自体が回転するため、完成形を事前に把握できるようになった。

グリッドの種類も選択可能になっている。

画面下部に表示される「オーガナイザー」機能ではスペースキーでプレビュー表示が可能になり、いちいち画像を開かなくても拡大表示が可能になった。

そのほか、カラーパレット10種類、ブラシ30種類、グラデーション30種類、テクスチャ15種類、パターン30種類が追加。被写界深度機能の処理も高速化している。

これまで通りの使いやすい画像管理画面も健在。

全体的には、ユーザーインタフェースを洗練化して使いやすく、基本機能を高性能化した、というのが今回のバージョンアップの目玉だ。

さらに、「Painter Essentials 5」、「Perfectly Clear 3 SE (英語版)」、「Corel AfterShot 3」、「Creative Collection」という4つのソフトウェアを同梱した「Corel PaintShop Pro 2018 Ultimate」も用意され、自動写真補正やRAW写真編集といったより高度な機能を使うことができるようになる。Ultimateのダウンロード価格は1万3,824円(税込)だ。

小山安博

某インターネット媒体の編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、音楽プレーヤー、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、音楽プレーヤー、PC……たいてい何か新しいものを欲しがっている。