トピック
最新の“ズームヨンニッパ”で飛行機撮影に挑む
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO
- 提供:
- OMデジタルソリューションズ株式会社
2025年10月27日 07:00
35mm判換算で100-400mm相当をズーム全域F2.8でカバーする革新の超望遠レンズが登場。PROシリーズならではの高い解像力を誇り、このスペックでありながら、質量は1kgほどと驚きの軽さを実現しています。まさに飛行機撮影にぴったりと言える本レンズの実力を、航空写真家の三島健太郎さんにレポートしてもらいました。
1999年4月25日島根県生まれ。物心付いてから乗った飛行機に魂の震えを覚え、そこから観賞、記録、そして表現の世界へと歩みを進める。現在は「JETSPIRITS」を創作テーマに、ファインアートとしての航空写真を追求する。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年11月号』より転載・加筆したものです。
飛行機を美しく描く革新の超望遠ズーム
飛行機撮影では望遠域を使うことが多く、100~400mm相当を1本でカバーできるので相性は抜群。さらに全域を開放F2.8でカバーできるので、シャッター速度にも余裕ができる。気になる描写力は、開放絞りから隅々までしっかりと描いてくれるので、解像力を上げるために無理に絞り込む必要がない。
テレコン装着時でも画質やAF性能の低下はほとんどなく、未使用時と同じ感覚で撮影できる。今回もさまざまな画作りに挑戦したが、その軽さと相まって1本でこれだけの表現ができるレンズはほかに類を見ない。ぜひ多くのユーザーに使ってほしい。
POINT 01|美しいボケ味で画面に奥行きを与える【出雲空港】
午後の出雲空港に現れた、緑のFDA機。このレンズの真骨頂は、開放F2.8で手前の芝を美しい前ボケとし、画面に奥行きを与えつつ被写体を際立たせられること。開放ながらも機体の細かなパーツまで精緻に描き出す解像力は特筆すべき点だ。
さらに、F2.8の明るさは、撮影の大敵であるフェンス越しの撮影も可能にする。実際、この1枚もフェンス越しだが、身軽にアングルのバリエーションを増やせることも大きなアドバンテージだ。
POINT 02|テレコンによる超望遠で大迫力の一瞬を狙う【伊丹空港】
夕暮れの伊丹空港。雨雲の奥で、幻想的な雲が夕焼け色に染まる光景を背に、力強く駆け上がるE170。その交差するわずかな一瞬を、テレコンバーターMC-20を装着し、656mm相当という超望遠で狙った。
シビアな動体追従が求められるシーンだが、テレコンバーターを装着していてもAF性能の低下はほとんど感じられず、被写体を逃すことなく鮮明に切り取ってくれた。この超望遠域での信頼性が、新たな撮影の可能性を示してくれる。
POINT 03|広大な風景を隅々まで精緻に描写する【伊丹空港】
南の空に湧き立つ巨大な入道雲を背に、伊丹空港からE190が離陸する。このドラマチックな情景をワイド側の152mm相当で捉えたが、開放時と絞り込み時の解像感のギャップは少なかった。
F2.8の開放描写の美しさはもちろんだが、絞り込んで写す広大な風景シーンにおいても、機体や風景の隅々までが精緻に描写される。遠くを飛ぶ機体でもカメラのAI被写体認識AF(飛行機)との相性が良く、一瞬たりとも逃さず確実に捉えられた。
POINT 04|強力な手ブレ補正で夜間でも手持ちで挑む【出雲空港】
雨の出雲空港。直前の土砂降りが残した雨粒で、美しく輝くB767を、2倍のテレコンを付けて684mm相当の超望遠で狙った。その上、シャッター速度1/13秒という低速で手持ち撮影に挑んだが、機体はぶれることなく、驚くほど精細に描写されていた。
これは、400mm相当で最大7.0段という圧倒的な補正効果を発揮する、レンズとカメラの5軸シンクロ手ぶれ補正のたまものであり、夜間の超望遠手持ち撮影という新境地を切り開く革新である。







