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シンクロ IS+300~1,200mmレンズで撮る手持ち野鳥…OM SYSTEM「OM-1 Mark II」
- 提供:
- OMデジタルソリューションズ株式会社
2024年3月28日 15:00
初代OM-1からバッファメモリーを増強し、AF性能と手ブレ補正も8.5段まで強化されたOM SYSTEM OM-1 Mark II。M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISを組み合わせることで、1,200mm相当でも手持ちでぶれずに撮れる。
前回の自然風景編に続き、シリーズ第2弾は菅原貴徳が野鳥撮影でその実力を検証した。
1990年、東京都生まれ。幼い頃から生き物に興味を持ち、11歳で野鳥観察をはじめる。東京海洋大学、ノルウェー留学で海洋学を、名古屋大学大学院で海鳥の生態を学んだ後、写真家に。鳥たちの暮らしを追って、旅することをライフワークとする。野鳥観察・撮影に関するセミナーも多数開催。著書に写真集『木々と見る夢』(青菁社)、『図解でわかる野鳥撮影入門』(玄光社)などがある。日本自然科学写真協会(SSP)会員。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2024年4月号』より転載・加筆したものです。
OM-1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 ISなら、手ブレ補正6~7段+300~1,200mm相当
オジロワシまでの距離は50mほど。広角端の300mm相当では、周囲の景色と同時に写し込める。1,200mm相当まで一気にズームすると、画面の中でのオジロワシの存在感がグッと高まる。
さらに2倍のテレコンバーターを使用すれば、なんと2,400mm相当に。ワシも画面からはみ出しそうだ。未知の領域だったが、手ブレ補正の効きが予想以上で、超望遠でも安定したファインダー像で撮影できる。
素早く動く鳥の瞳に超望遠でも確実にピントが合う
1,200mm相当となるとピントがとてもシビアだ。そこで活躍するのがAI被写体認識AF(鳥)だ。遠距離では鳥の体を、近距離では鳥の目を認識してフォーカスし続ける機能で、OM-1との比較では、枝葉越しの撮影でもピントが合いやすくなった印象。150-600mmとの組み合わせでは5軸手ブレ補正に対応し、広角側で最大7段分の補正効果を得られる。ぶれない撮影だけでなく、構図決め、AFの動作の安定化にも寄与し、随所にその効果を感じた。
一瞬の細かな変化も撮り逃さない
AE/AF追従で最大約50コマ/秒、AE/AF固定で最大約120コマ/秒の速さで撮影が可能。OM-1よりもバッファメモリーが2倍以上増えたことで、200コマを越える連続撮影が可能になった。
写真のダイサギは、150-600mm使用時の最大連写速度約25コマ/秒で撮影したもの。この速度でも十分、翼の動きを細かく記録できたので、翼の形がよく見える1枚をセレクト。10秒近くに渡り高速連写を続けられることは驚異的で、撮影中に書き込み待ちになった経験はここまで皆無。ちゅうちょなく高速連写で挑める。