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【PR】私はここが気に入りました!写真家3名が感じた「LUMIX G9PROII」の“表現力&機動力”

スナップ/ポートレート/航空機の専門家がその魅力を語り合う

座談会に参加いただいた3名。左から高桑正義さん、中藤毅彦さん、A☆50/Akira Igarashiさん

パナソニックが10月27日に発売する「LUMIX G9PROII」(DC-G9M2、以下G9PROII)は、LUMIXにおけるマイクロフォーサーズ系列のうち、「静止画のフラッグシップ」と位置づけられるミラーレスカメラ。

前モデル「LUMIX G9 PRO」(DC-G9、2018年1月発売)からの大幅な強化の結果、現代の様々な撮影ジャンルに対応するパフォーマンスを得た製品だ。他のフォーマットでは得られない、マイクロフォーサーズならではの軽快なシステムも魅力のひとつだろう。

今回は、製品発表前にG9PROIIでの撮影を体験した3名に集まっていただき、G9PROIIの魅力を語ってもらった。

参加するのは中藤毅彦さん(スナップ)、高桑正義さん(ポートレート)、A☆50/Akira Igarashiさん(航空)。※順不同

中藤毅彦

1970年東京生まれ。
早稲田大学第一文学部中退。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。
作家活動と共に東京・四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。
都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。
国内各地の他、東欧、ロシア、キューバ、中国、香港、パリ、ニューヨークなど世界各地を取材。
国内外にて個展、グループ展多数開催。
第29回東川賞特別作家賞受賞。第24回林忠彦賞受賞。

高桑正義

1980年 東京 生まれ。大学卒業後、印刷会社入社。東京写真学園卒業。
広告カメラマンのアシスタントを経て、写真家として独立。Beauty Fashion Portrait 広告 雑誌を中心に活動している。
フォトライティングに特化したワークショップ高桑塾を定期的に開催している。

A☆50/Akira Igarashiさん

山下清画伯に憧れ全国を放浪してヒコーキ撮影。一瞬を切り撮ることを目的とする瞬撮系航空写真家。雑誌、Web、テレビなど各種メディアに作品を提供するかたわら、航空会社やカメラメーカーなどの公式撮影も担当。記事執筆、写真コンテストの審査、撮影講座にて講師を務めるほか、イベントでのトークやテレビ出演も。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

LUMIX G9PROII。同時発表のLEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.を装着
座談会の様子

「LUMIX」に抱いていたイメージは?

——まずは簡単に自己紹介をお願いします。どのようなジャンル・被写体を撮影されているのでしょうか?

中藤毅彦さん(以下、中藤): いわゆるストリートスナップを撮影しています。国内外の都市風景、人物などですね。8割くらいがモノクロでの作品で、ライカM10モノクロームを好んで使用しています。フィルムでの撮影・暗室での現像も、まだやめる気はありません(笑)

高桑正義さん(以下、高桑): 普段撮影しているジャンルはビューティーという化粧品関連の写真が多いです。ポートレートがメインですが、商品撮影や建築など何でもやらせてもらってます。動画の仕事にも関わっています。

A☆50/Akira Igarashiさん(以下、Igarashi): 主な被写体は旅客機です。航空会社さんのオフィシャル撮影に加えて、最近はひと月ほどを軸に長期間、車中泊を繰り返しながら全国の空港を回って撮っています。

——マイクロフォーサーズシステムや、LUMIXブランドについて、どのようなイメージを持たれていたのでしょうか。

中藤: 「LUMIX GM5」「LUMIX GM1」といった、マイクロフォーサーズの特徴を生かした小型ボディのカメラが好きでした。バッグに入れて持ち歩いていましたね。

高桑: フルサイズの「LUMIX S5」で触れて、「LUMIX S5II」(以下S5II)で本格的に使用した経験からすると、LUMIX=色がきれいでレンズが良いイメージがありました。

Igarashi: 望遠レンズを多用するため、フルサイズ換算で2倍の焦点距離になるマイクロフォーサーズには良いイメージを持っています。被写界深度が深く、硬い表現にも適しているのもポイントに感じてます。

中藤毅彦さんの作品

——では、G9PROIIで撮影された作品を見ていきましょう。まずは中藤さんから。こちらは海外で撮影されたものですか?

撮影:中藤毅彦
LUMIX G9PROII/LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH./17mm(34mm相当)/絞り優先AE(1/200秒・F11・+0.3EV)/ISO 400

中藤: シカゴで撮影しました。シカゴといえば高架鉄道が有名ですが、列車が来るのを待って撮っていると、列車に合わせて鳩が飛び立つことに気づいたのです。そのタイミングを狙って撮りました。

Igarashi: スチールならではの一瞬を捉えた作品ですね。G9PROIIのキャッチコピー「“瞬殺”フラッグシップ」の通りで、その場の音まで聞こえてきそう。

——G9PROIIは前モデルまでのDFD(コントラストAF)から像面位相差AFになりました。瞬間を捉えたこの作品で、その実力を発揮しているように見えます。

中藤: そうですね。ピントに関してはまったくストレスなく、素早く合います。こういう風景的なスナップもそうですが、人物を撮るときなども、AFの速度や追随性に不満は感じませんでした。

中藤毅彦さん

——中藤さんらしくモノクロ作品です。

中藤: G9PROIIからの新しいフォトスタイル「LEICAモノクローム」を使用しました。デフォルトの設定からコントラストを上げて、粒子も加えています。フィルム感というか銀塩チックというか、いわゆるライカの写真の感じが良く出ていますね。従来の「L.モノクロームD」よりも力強く、有機的な感じといえます。この作品は少し明るさを調整していますが、撮って出しでも十分使えるフォトスタイルだと感じます。

高桑: 奥行きや立体感を感じます。空の粒子感も、フィルムのライカで撮ったような印象が強いですよね。

中藤: 粗粒子現像したフィルムのような感じでしょうか。粒の作り方など、パナソニックではだいぶ研究されているのではないでしょうか。(現像ソフトの機能を使わなくても)そのままで十分使えると思います。

高桑: ですよね。ハイライトも粘っていて、シャドウにも描写が残っている。良い塩梅の出方をしてくれるように見えます。

——かなり強い逆光の中で撮影されたように見えます。

中藤: そうです、輝度差の激しい状況でした。それでも飛びすぎず・潰れすぎず、ちょうど良いコントラストになっていますね。

——素早い撮影が必要なスナップでは操作性も重要だと思いますが、そのあたりはいかがでしたか?

中藤: ダイヤルを見て直感的にカメラの状態がわかるのが使いやすく感じました。各ダイヤルやボタンのレイアウトもわかりやすい。背面のジョイスティックで、ピントの位置をぱっと合わせられるのも良い点です。

——マイクロフォーサーズといえばコンパクトなシステムが特徴ですが、ライカを持ち歩く感覚に近いところはありますか?

中藤: レンジファインダーのライカとライブビューのマイクロフォーサーズでは撮る感覚は異なりますが、軽快さという点では共通に感じます。

——G9PROIIでもファインダーをのぞいて撮られていますか?

中藤: もちろんです。ミラーレスカメラの一番のメリットだと感じるのは、モノクロームで撮るとき、ファインダーをのぞいた状態ですでに見る世界がモノクロームになっていることでしょう。いろんな考え方はあると思いますが、撮るときにモノクロームの世界に入りこみやすく、イメージをつかみやすいと思います。


——では2点目です。こちらもシカゴで撮られた作品ですか?

撮影:中藤毅彦
LUMIX G9PROII/LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH./11mm(22mm相当)/絞り優先AE(1/1,250秒・F11・±0.0EV)/ISO 800

中藤: はい、同じくシカゴで、静か目のランドスケープです。鉄道の車両基地をまたぐ橋の上から、アメリカらしいというか、ちょっと無骨な光景に惹かれて撮っています。

高桑: 画面奥への直線だけで構成されて、集中線を感じる構図が気持ち良く感じますね

——シカゴでの撮影は、レンズに「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.」を使用されています。いかがでしたか?

中藤: 文句なしのスーパーレンズだと思いますね。ズーム全域でF1.7は驚異的ですし、フルサイズで同じスペックのレンズだと、手持ちでは無理な大きさ・重さになるでしょう。まさにマイクロフォーサーズならではのレンズです。この写真はF11まで絞っていますが、人物など絞り開放で撮ると、これがまた良いのですね。

——明るいだけあって、マイクロフォーサーズのレンズにしては特別に大きいですよね。

中藤: 確かに小さいボディだとバランスが撮れなかったかもしれませんが、(フルサイズのS5IIとボディサイズが共通の)G9PROIIとは良い組み合わせでした。


高桑正義さんの作品

——続いて、高桑さんの作品を見たいと思います。

撮影:高桑正義 モデル:榊原美紅 ヘアメイク:川口陽子 スタイリスト:博多屋あい
LUMIX G9PROII/LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S./42.5mm(85mm相当)/マニュアル露出(1/2,000秒・F1.2)/ISO 100

高桑: モデルにレースの布をもってもらい、前ボケと後ボケをF1.2で表現しました。ちょうど天候が悪く空の青が物足りなかったこともあり、レースで背景を隠したかった、という意図もあります。

中藤: なんともいえない肌の質感が良いですね。

——RAW現像時に調整されていますか?

高桑: いえ、撮って出しです。フォトスタイルは「スタンダード」で、色再現の良いカメラ。色が素直に出てくれてますね。肌と髪の毛の描写がすごくシャープです。

高桑正義さん

——ポートレート撮影だとレスポンスや操作性が重要になると思いますが、そのあたりはいかがでしたか?

高桑: 天候が良くない中、陽の光が出た瞬間を狙っています。使い始めていろいろ試している最中でしたが、操作感も軽く、良い瞬間に撮影できました。しかも右手だけでほぼ操作できる。空いた左手でレースの位置や角度を調整したり、AFもスムーズに合うので手早く撮影できました。

——手ブレ補正の効果も感じられましたか?

高桑: (LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.を使用した場合)最大8段分の補正効果ということで、どのカメラよりも強く補正してくれていると感じています。それにある程度ボディサイズがあるので、レンズが大きくてもバランスが良く扱いやすい。とはいえ中判カメラを使っている僕からすると、すごく小さなカメラです(笑)。グリップも持ちやすいですし。

——AFについてはどうでしたか?

高桑: 人物認識を使ったのですが問題はありません。瞳を認識して捉えたら、ずっと追従する感じです。この写真はほぼ最短撮影距離で、被写体までの距離を調整しながら撮影していますが、しっかりピントが合っていました。

——普段、中判カメラを使われている高桑さんにとって、マイクロフォーサーズのボケに不満はありますか?

高桑: このレンズ(LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.)に関しては開放F1.2ということで、十分なボケ量だと思います。中判カメラでも結局F2くらいまで絞るので、だいたい同じようなボケ量といえます。


——こちらも同じロケで撮影された作品ですね。

撮影:高桑正義 モデル:榊原美紅 ヘアメイク:川口陽子 スタイリスト:博多屋あい
LUMIX G9PROII/LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH./8mm(16mm相当)/マニュアル露出(1/1,300秒・F3.2)/ISO 100

高桑: ようやく陽が出てくれたので、衣装を替えてレースも白に。どれだけ白の階調を出せるか試した写真です。アシスタントに手前のレースを持ってもらい、上のレースは成り行きなびいている状態。透けている生地や雲の階調、砂の色がとてもきれいに出ました。逆光での肌の出方も自然ですね。

中藤: これだけ強い逆光でも、フレアやゴーストはあまり出ていないのはすごいですね。

高桑: そうなんですよ。しかも逆光の時は描写が弱くなるものですが、拡大してみると、髪の毛1本1本が描写されています。これは機材が良くないとできない表現ですし、カメラマンの腕ではどうしようもない部分です。

——これも人物認識を使って撮ったのですか?

高桑: はい。モデルの瞳に合わせてから1周回ってもらったのですが、顔がこちらに戻ってくると、すぐに瞳にピントが戻るんですよ。認識が消えない感じです。おかげですごく気楽に撮れました。レスポンスもそうですが、ポートレート撮影ではいろんな動きをしてもらいながら撮るので、重要になる性能だと思います。


A☆50/Akira Igarashiさんの作品

——次はIgarashiさんの作品を見ましょう。これはどのような状況を撮影されたものでしょうか。

撮影:A☆50/Akira Igarashi
LUMIX G9PROII/LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S./156mm(321mm相当)/マニュアル露出(1/640秒・F8.0)/ISO 400

Igarashi: 着陸する旅客機がブレーキをかけて止まろうとしているところで、リバースと呼ばれるシーンになります。AFのテストでもあり、手前に水しぶきが発生した状態でも機体にピントが合い続けるかを確かめました。結果、大成功でした。

——像面位相差AFの実力は感じられましたか?

Igarashi: ISO感度を低く抑えたこともあり、少し流し撮り気味にして連写していますが、ちゃんと機体にロゴにあったまま連写できました。捕まえるのも速いし迷わない。飛行機は動きもののなので、助かる部分ではあります。

A☆50/Akira Igarashiさん

——機体全体ではなく、エンジンを中心に切り取っていますね。

Igarashi: 飛行機は横に長いので、全体を撮ると上下が空いてしまいがちです。なのでこの写真のように迫力を強調したい場合、機体の一部を切り取り、構図を埋めるようにしています。新しい「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S.」(以下100-400mm II)は望遠側が800mm相当まであるので、こういう写真が可能になります。

——かなりシャープな描写で驚きました。

Igarashi: そうなんですよ。解像感も高く、飛行機写真の表現で重要だと考える「硬さ」さが、しっかり表現できています。被写界深度が深いのもマイクロフォーサーズらしい魅力ですね。

——旅客機の機体色は白が多いイメージですが、ホワイトバランスや色の偏りなどはどうでしょう。

Igarashi: 色については本当に素直に出る印象です。カメラによっては白い機体に軽くマゼンタが乗りますが、G9PROIIはホワイトバランスオートで白い機体を真っ白なまま表現してくれます。

——機体が白いと白飛びにも警戒しないといけませんね。

Igarashi: はい、そういう場合は階調性能が重要ですね。背景が青空でない場合や曇り空のとき、特に気を遣います。その点、G9PROIIは扱いやすい階調性能を持っているといえます。


——こちらは夜のシーンです。空港の明かりに照らされた機体や、背景の夜景がきれいですね。

撮影:A☆50/Akira Igarashi
LUMIX G9PROII/LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S./250mm(500mm相当)/マニュアル露出(1/8秒・F8.0)/ISO 12800

Igarashi: エンジンから炎が出る瞬間を撮るため、プリ連写を使っています。一番派手に出る機体を狙って撮影していますが、それでも本当に一瞬ですね。以前は炎が出そうなタイミングを狙って連写していましたが、プリ連写を使えば、光ってからシャッターボタンを押しても撮れるのがすごい。稲光の瞬間も簡単に撮れますよ。

——焦点距離500mmでシャッター速度1/8秒ということですが、手ブレ補正がかなり効いていますね。

Igarashi: ISO 12800なのでさすがに高感度ノイズが出ていますが、以前に比べたら全然良くなったといえるでしょう。ディテールも残っていますし。あと、こういう暗いシーンでもAFがしっかり合うようになりました。

——マイクロフォーサーズシステムの現場での機動力についてはいかがでしょうか。

Igarashi: マイクロフォーサーズだとリュックが小さくてすみます。「焦点距離500mmが広角」といわたりする世界なので、特に800mm相当が手軽に扱える100-400mm IIはありがたいですね。しかもテレコンバーターを装着すると、1,600mm相当になるとは驚きです。

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S.を装着

——飛行機を撮るときの操作性についてはいかがでしょうか。

Igarashi: マイクロフォーサーズにしてはボディが大きく、そのおかげでダイヤルやボタンの配置に余裕があります。瞬間を逃さないようにすると操作も一瞬になるので、ファインダーから目を離さず操作でき、さらに適度にゆったりしたレイアウトはやりやすいですね。


まとめ:表現力&機動力に満足!

——G9PROIIの画質について感心したことを、改めていただけますか?

中藤: ほぼLEICAモノクロームで撮ったのですが、いままでのL.モノクロームから、さらに完成の域にまで達したと思います。

高桑: 基本的に中判デジタルで撮っているのですが、中判デジタルが採用するCCDの繊細さも持ち合わせている印象があります。肌や髪の毛の描写についても繊細ですね。

Igarashi: 飛行機はディテールと解像感が命。窓枠や小さなリベットまでカリカリに描写する、そういった描写に満足です。深い被写界深度もメリットありますしね。撮って出しでの素直な色再現にも感心しました。

——本機の目玉でもある、像面位相差AFについてはいかがでしょうか。

中藤: 人物を撮るときなど、何のストレスもありません。ジョイスティックも使いやすいこともあり、ピントを合わせやすいカメラです。

高桑: レスポンスも良く、動くモデルを撮りやすくなりました。AFが速いということで、相当撮りました(笑)。

Igarashi: 一瞬を切り取るのに必要なAF性能ですが、いよいよ「覚醒した」という感じです。

——改めてマイクロフォーサーズシステムを使うメリット、意義とは何でしょうか。

中藤: まず、荷物が軽くなりますよね。1日歩いていると疲れが出てきますよね。本体の重さというより、レンズを含めたシステム全体が軽くなるのは大きいです。疲労度が増してくると反射神経や感覚が鈍り、写真にも絶対影響します。フルサイズのS5IIと変わらないボディサイズとはいえ、レンズと合わせて考えると、全体的に小さく軽くまとまるのはメリットでしょう。

高桑: 片手でカメラを振り回せるのは、中判デジタルと全然違いますね。片手というか指数本で扱えますから。

Igarashi: 軽くて持ち歩きやすいのは正義。800mm相当のレンズを気軽に振り回せるもほかにない魅力ですね。機内で撮るときもあまり人目を気にせず撮れますし。

——どんな読者にG9PROIIを勧めたいですか?

中藤: 意識的に作品としてスナップを撮っている人に勧めたいです。特にモノクロで撮られている方。LEICAモノクロームをはじめとしたフォトスタイルが優秀なので、後処理に必要な時間を撮影に回して使えると思います。

高桑: S5IIとボディサイズや操作系が共通なので、S5IIをメインに使っている方のサブカメラとしてどうでしょう。あと、これからポートレート撮影を本格的に始めたいけど、重い機材は避けたいという方。気軽に始められる割に、本格的な機材を使えます。

Igarashi: システム全体で軽く、特に飛行機の撮影だとレンズが小さくなります。ですから、女性とかご年配の方も超望遠の世界に入りやすい。プリ連写もありますし、野鳥やスポーツなどを撮影される方にも良いと思いますよ。

デジカメ Watch編集部