防水・耐衝撃デジカメを比較する(2011年版):機能・操作性編
コンパクトデジタルカメラの1ジャンルとしてすっかり確立した感のある防水・耐衝撃デジカメ。精密機器であるデジタルカメラは、一般的に水や衝撃には細心の注意が必要だ。しかし、防水・耐衝撃デジカメは、特殊なハウジングなどなしで水没可能であることに加え、一定の水圧や衝撃を受けても撮影ができるという特徴がある。この春夏商戦向けにも防水・耐衝撃デジカメが登場しているので、まとめてチェックしてみよう。
■6機種のスペックを比較
今回は執筆時点での各社の現行機種から、オリンパス「Tough TG-810」、カシオ「EXILIM EX-G1」、ソニー「サイバーショットDSC-TX10」、パナソニック「LUMIX DMC-FT3」、富士フイルム「FinePix XP30」ペンタックス「Optio WG-1 GPS」を採り上げたい。
それぞれ特徴的な機能を備えており、実際に使ってみての機能を検証してみる。
まずは、防水・耐衝撃性能について表にまとめてみた。
機種名 | TG-810 | EXILIM EX-G1 | DSC-TX10 | DMC-FT3 | FinePix XP30 | WG-1 GPS |
メーカー | オリンパス | カシオ | ソニー | パナソニック | 富士フイルム | ペンタックス |
耐水深 | 10m | 3m | 5m | 12m | 5m | 10m |
水没時間 | 60分 | 60分 | 60分 | 60分 | 120分 | 120分 |
防水防塵 | IPX8・IP6X | IPX8・IP6X | IPX8・IP5X | IPX8・IP6X | IPX8・IP6X | IPX8・IP6X |
耐落下衝撃高 | 2m | 2m | 1.5m | 2m | 1.5m | 1.5m |
耐低温 | -10度 | -10度 | -10度 | -10度 | -10度 | -10度 |
※耐衝撃はオリンパスを除いてMIL-Standard 810F Method 516.5-Shockの条件を適用、オリンパスは同社測定法による
耐水深スペックは3m〜12mとバリエーションがあり、単独で最も深くまで潜れるのはDMC-FT3。水没時間は1時間または2時間。耐落下衝撃が高さ1.5mと2mの2種類あり、防塵、耐低温はほぼ横並びといって良さそうだ。
カメラとしてのスペックも比べてみよう。
機種名 | TG-810 | EXILIM EX-G1 | DSC-TX10 | DMC-FT3 | FinePix XP30 | Optio WG-1 GPS |
メーカー | オリンパス | カシオ | ソニー | パナソニック | 富士フイルム | ペンタックス |
有効画素数 | 1,400万 | 1,210万 | 1,680万 | 1,210万 | 1,420万 | 1,400万 |
光学ズーム倍率 | 5倍 | 3倍 | 4倍 | 4.6倍 | 5倍 | 5倍 |
焦点距離(mm) | 28-140 | 38-114 | 25-100 | 28-128 | 28-140 | 28-140 |
手ブレ補正 | CCDシフト | - | レンズシフト | レンズシフト | CCDシフト | 電子 |
動画 | 720p | 848×480 | 1080i | 1080i | 720p | 720p |
液晶モニター | 3型92万ドット | 2.5型23万ドット | 3型92.1万ドット | 2.7型23万ドット | 2.7型23万ドット | 2.7型23万ドット |
GPS | 搭載 | - | - | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
幅(mm) | 100.2 | 103.5 | 95.6 | 103.5 | 99.2 | 115.5 |
高さ(mm) | 64.5 | 64.2 | 56.1 | 64 | 67.7 | 58.5 |
奥行き(mm) | 26 | 19.9 | 17.9 | 26.5 | 23.9 | 28.5 |
質量(g) | 221 | 154 | 133 | 197 | 165 | 167 |
※レンズ焦点距離はいずれも35mm判換算
TG-810とDMC-FT3はボディサイズも大きく、コンパクトデジカメらしかぬ存在感と重量をたたえている。最もコンパクトなのはDSC-TX10。防水・耐衝撃性能を備えながら、デザインもサイズも普通のコンパクトデジカメと遜色はない。また、(必ずしも画質には直結しないものの)最も高画素な撮像素子を搭載し、液晶モニターのサイズおよび画素数もトップクラス。さらに唯一60iのフルHD動画撮影にも対応している。その代わり、防水・耐衝撃性能はTG-810やDMC-FT3に比べると控えめだ。
EX-G1もコンパクトで軽いが、デザインはG-SHOCKを生んだカシオらしいタフネスぶりをアピール。DSC-TX10同様、薄型軽量にもかかわらず、防水・耐衝撃性能を実現した点にも注目したい。FinePix XP30も軽量コンパクトな部類に入る。大振りでタフなイメージのWG-1 GPSは、見た目に反して比較的軽い印象だ。
防水・耐衝撃性能や画質とは無関係だが、今回のタフネスデジカメが特徴的なのは、4機種に搭載されたGPS機能だ。GPSを内蔵することで、撮影場所のを画像に記録することができ、どこで撮影したかを後から確認できる。従来の撮影日に加えて、撮影場所でも画像を管理できるようになる便利な機能だ。アウトドアでの利用が想定される防水・耐衝撃デジカメとの相性は特に良い。
今回、GPSを搭載しているのはTG-810、DMC-FT3、FinePix XP30、Optio WG-1 GPSの4機種。
GPS衛星からの電波は、基本的に屋外の開けた場所でないと受信しにくい。屋内にいるときはほぼ受信できないと考えた方が良いほか、受信して現在位置を特定するまでに数秒〜数分が必要となる。携帯電波や無線LAN位置情報を併用するスマートフォンなどと比べると受信する場所が限られ、時間が掛かるのは残念だが、それでもいろいろと工夫が凝らされている。
GPSは必須の機能ではないが、あるとのちのち楽しめる機能だ。測位ができるまでに一定の時間と開けた場所が必要な点やバッテリ寿命への影響は気になるところだが、楽しい機能ではある。
では機種別に特徴を見ていこう。
■オリンパスTough TG-810
重量感あふれる金属ボディを採用したモデルで、有効画素数1,400万画素CCDを搭載。レンズは35mm判換算28-140mmの光学5倍ズームレンズを搭載する。開放F値はF3.9-F5.9。マクロ時の撮影範囲は広角端20cm、望遠端50cm。スーパーマクロに切替えると、被写体に3cmまで近寄れる。
記録メディアはSDメモリーカード系 | GPS機能も搭載する |
電源を入れるとレンズカバーが開いて撮影可能になる。起動時間はやや長めで、シャッターボタンを押してから撮影可能になるまでは約4秒。全体的な動作はやや緩慢な印象だ。
シーンを自動認識するiAUTO、プログラムオート、シーンモード、マジックフィルター、パノラマ、3Dの各撮影モードを備え、水中向けのシーンモードでは水中スナップ、水中ワイド1、水中ワイド2、水中マクロの4種類を搭載する。
十字キー中央のOKボタンを押すと画面右側にメニューが表示され、十字キーの上下左右で素早く設定を変更できる | さらにメニューに入ると、かなり詳細な設定が行なえる。設定できる機能は随一 |
ボタン類は突起が大きめだがサイズ自体は小さくまとまっていて、クリック感は固め。画面を叩くことで操作するタップコントロールも搭載し、グローブでの操作にも配慮している。
バッテリー室は、円形のLOCKノブを回してロックを解除してからロックスイッチを下げるとカバーが開く。2段階式で確実にカバーがロックできるので安心感が高い。カバーの中にはバッテリー、カードスロット、USB端子、ミニHDMI端子があり、HDMI経由でテレビへの画像出力が可能。また、USBケーブルをパソコンなどにつないで充電することができる点はポイントが高い。
液晶モニターはサイズも大きく高精細な3型92万ドット。明るい場所でも見やすく、視野角も広くて見やすい。
本体上部にGPSアンテナを装備。メニューからGPSをオンにすると電波の受信を行なう。電源オフ時もGPS機能が動作しているため、電池の消耗が早くなる。国や県、市町村、付近のランドマークの表示機能も搭載する。再生時にはランドマークの補正機能も搭載。また、電子コンパスや圧力センサーも搭載しており、方角や標高、水深、気圧、水圧を表示してくれる。撮影・再生時に十字キー上を長押しまたは電源オフ時に「?」ボタンを押すと「測位情報画面」を表示してくれる。GPS機能としてはシンプルな部類に入るだろう。
GPS機能の設定。「GPS」を音にすると利用できる。緯度経度情報から国や県などを設定する機能も備えている |
撮影画面には気圧や電子コンパスも表示されている | GPS情報を使った再生時の検索機能も搭載している |
■カシオEXILIM EX-G1
G-SHOCKブランドでタフネス性能には定評のあるカシオの製品。今回とりあげる製品の中で唯一昨年に発売されたモデルだが、今期も現行製品として継続販売されている。
記録メディアはデジタルカメラでは珍しいmicroSDメモリーカード |
メモリーカード室はノブ式のロック機構で守られている |
ボディは金属外装でサイズの割にずっしりとした重さがあり、質感も高い。レンズ部は多少厚いが、操作部はサイバーショットDSC-TX10よりも薄くてコンパクトだ。
有効画素数1,210万画素のCCDを搭載。レンズは35mm判換算38-114mmの光学3倍ズームレンズを搭載し、広角、ズーム倍率ともに物足りない印象だ。開放F値はF3.9〜F5.4。マクロ時の撮影範囲は広角端10cm。電源投入から撮影可能になるまで約4秒だが、AFは速く、全体的な動作はそれほど遅くはない。
左側に常時撮影メニューが表示され、十字キーでダイレクトにアクセスできる | おなじみのベストショットは相変わらず豊富で、自動シーン認識のオートベストショット機能も搭載 |
シーンを自動認識するオートベストショット、オート、そして豊富なベストショットモードを備えており、水中向けのシーンモードは水中の1種類。
ボタン類は小さく、密集しているため、グローブを付けての操作は難しそうだが、凹凸ははっきりしていて操作はしやすい。クリック感は軽めだが操作に安っぽさはない。
バッテリー室は、本体底面で、スイッチをスライドさせた上でカバーを開くのだが、バネ式ではなく、力で開く感じ。これが妙に開けづらくてかなり苦労する。カードスロットは本体側面で、時計の竜頭のようなダイヤルを回すとカバーが開く、ちょっとしたギミックがある。カードは珍しくmicroSDカード。USB端子も備えている。USB充電は非対応だ。
液晶モニターは2.5型23万ドットで、視野角はもう一踏ん張り欲しかったところだ。
■ソニーサイバーショットDSC-TX10
ボディ半ばを覆うレンズカバーを下にスライドさせることで電源が入る、サイバーショットTシリーズでおなじみのボディ。ポケットにもすっぽり入るフラットなボディで日常生活でも使いやすい。撮像素子は有効1,620万画素Exmor R CMOSセンサー。レンズは35mm判換算25-100mmの光学4倍ズームレンズを搭載する。開放F値はF3.5-F4.6。マクロ時の撮影範囲は広角端1cm、望遠端50cmまで寄れる。
記録メディアはメモリースティックデュオ系とSDメモリーカード系 |
前面にスライド式のレンズバリアを備える |
シーンを自動認識するおまかせオート、プレミアムおまかせオート、パノラマ撮影シーン、プログラムオート、背景ぼかし、シーンセレクション、3D撮影の各撮影モードを備えている。水中向けのシーンセレクションは水中の1種類。
全面タッチパネルでシンプルな背面 | 指での操作が前提なので、アイコンサイズも大きい |
グラフィカルで押しやすいシーンセレクションのアイコン | メニュー画面もアイコン中心 |
ボタンはシャッターボタン、電源ボタン、再生ボタン、ムービーボタン、ズームレバーの4種類のみ。いずれも小さく、少々押しづらい。ほとんどの操作は3型ワイド92.1万ドットのタッチパネル液晶をタッチして行なう。タッチパネルは、スマートフォンで一般的に使われている静電容量式を採用し、画面に軽くタッチするだけで操作できる。少し操作の引っかかりを感じる場面もあるが、基本的に軽快に動作する。ただ、静電容量式のため爪先やグローブでの操作はできない。ただし、付属のペイントペンを使って撮影画像でのお絵かきができる点は面白い。
撮影時の左側に並ぶアイコンはカスタマイズ可能。よく使う機能を選べるのは便利 | 画面に直接触れてお絵かきができる |
レンズカバーを下にスライドさせると電源が入り、約4秒で撮影が可能になる。グラフィカルなUIで、画面タッチで操作しやすいような大きいアイコンは見栄えもいい。再生画面で指を左右にフリックすると前後の画像送り、画面にタッチした場所を拡大表示など、タッチパネルを生かした機能を満載しているが、動作速度はもう一頑張りといったところ。ただ、AFスピードは速く、快適に撮影できる。
液晶モニターは広視野角かつ高精細で明るく、見栄えがいい。日中の屋外でも十分見られるなど質は高い。
バッテリー室は、ロックスイッチを引けば開くタイプで、水中での誤操作には少し不安があるが、テストした編集部によると何ら問題は生じなかった。バッテリーとカードスロットがあり、SDメモリーカードとメモリースティックの両用スロットとなっている。本体側面にもロックスイッチで開くカバーがあり、HDMI端子とマルチ端子を装備。マルチ端子を使えばパソコン経由での充電も可能だ。
■パナソニックLUMIX DMC-FT3
TG-810のように質実剛健さのあるデザイン。有効画素数1,210万画素ハイスピードCCDを搭載。レンズは35mm判換算28-128mmの光学4.6倍ズームレンズを搭載する。F値はF3.3-F5.9。マクロ時の撮影範囲は広角端5cm、望遠端30cm。
SDメモリーカード系を記録メディアに採用 | GPS機能を内蔵している |
電源を入れる約2秒で撮影可能になる。全体的な動作は高速で、撮影から設定変更、再生まで快適に動作する。AFはDSC-TX10と並ぶ高速動作で、サクサクと撮ることができる。
LUMIXシリーズでおなじみのクイックメニューから素早く撮影設定ができる | 撮影モードでは、水中用モードが独立しているのが便利なポイント |
シーンを自動認識するインテリジェントオート、通常撮影、スポーツ、雪、ビーチ&シュノーケリング、水中、シーンモード、スライド3D撮影の各撮影モードを用意。シーンモードではあるが、ビーチ&シュノーケリングや水中モードに素早くアクセスできるのは便利。
ボタン類はそれほど大きくはないが、各ボタンの間隔が開けられていて、グローブを付けていても押し間違いが少ないように配慮されている。クリック感はしっかりしているが、比較的柔らかめの感触。
バッテリー室は側面にあり、ロックスイッチをスライドして解除してからスイッチを押し下げる形で、ロック機構があるので安心感がある。バッテリー、カードスロット、ミニHDMI端子、USB端子がある。USB充電には対応しない。
液晶は2.7型23万ドットと、それほど高精細ではないが、ARコートが優秀なのか反射がよく抑えられ、屋外では最も見やすかった。
GPSアンテナは本体上部。メニューからGPS設定をオンにすると、常時GPS機能が動作する。高度計、水深計、方位計も搭載しており、それぞれの測定も可能だ。GPS情報をもとに現在地の住所を漢字で表示できるほか、付近のランドマークも表示してくれる。自分でランドマークを登録できる機能、時刻補正機能も搭載している。
GPS機能はメニューから設定する | オン、オフだけでなく電源オフ時にはGPS動作を停止することもできる。飛行機に乗る場合に便利 |
メニューにアクセスしなくても、撮影画面からすぐにアクセスできるのはFT3だけで、頻繁にオン、オフしたい場合には便利 | 位置情報を使って付近のランドマークを記録することも可能で、カタカナにはなるが自由にランドマークを登録することができる |
撮影時の画面情報表示のひとつ。大きくコンパスが表示され、位置情報や高度、気圧の情報も表示される。コンパスはしばらくすると小さい表示になる |
再生時には緯度・経度情報に加え、ランドマークも表示できる |
撮影画像の中から、地名を使った絞り込みもできる |
■富士フイルムFinePix XP30
DSC-TX10ほどではないが日常使いもできそうなコンパクトなボディで、有効画素数1,420万画素CCDを搭載する。レンズは35mm判換算28-140mmの光学5倍ズームレンズを搭載。開放F値はF3.9-F4.9。マクロ時の撮影範囲は広角端9cm、望遠端40cm。電源投入から撮影可能になるまでの時間は約3秒。全体的な動作速度はやや遅めだ。
記録メディアはSDメモリーカード系。GPS機能も備えている |
シーンを自動認識するシーンぴったりナビ、AUTO、プログラムオート、高感度2枚撮り、ナチュラルフォト、ぐるっとパノラマ、各種シーンモードを備える。水中向けのシーンモードでは水中、水中ワイド、水中マクロの3種類を搭載する。
撮影時の表示はシンプルで、メニューから各種撮影設定を行なう |
ボタンは最小限の数でひとつひとつが大きめ。グローブを付けていても操作できそうな配置で、操作性に配慮されている印象だ。
バッテリー室は側面にあり、ロックスイッチを解除した後、もう1つのスイッチを使ってカバーを開く。バッテリーとカードスロット、USB・AV OUT兼用端子がある。USB充電には対応しない。
液晶モニターは2.7型23万ドットで、視野角は上下方向でやや狭く、屋外での視認性はもう一息という印象だった。
レンズユニット付近にGPSアンテナを内蔵。メニューから機能をオンにすると測位が行なわれる。「常時ON」、「電源ON時のみ」の2種類から選択でき、測位時間を短縮したい場合は常時ON、電池消耗を抑えたい場合は電源ON時のみを選ぶといいだろう。現在地の住所だけでなくランドマークも記録され、画面には国内はカタカナで表記される。
GPS機能をオンにしていると、起動時にGPS測位の画面が表示される。測位されるまで待っていてもいいし、BACKボタンを押せばすぐに撮影ができる | 測位中は撮影画面にもGPSマークが表示される |
GPSは電源オフでも常時動作させられる | 移動に従って位置情報を記録し続けることもできる |
カタカナだがランドマークも記録できる |
FinePixシリーズでおなじみの「ピクチャーサーチ」機能では、GPSで記録された地名をもとに、カメラ内での検索が可能になっている。位置情報が記録された画像の再生時に、現在地からの距離を示す「フォトコンパス」機能も備えている。「移動軌跡」機能も備えており、移動ログはテキストベースのLOGファイルとして記録されている。
ピクチャーサーチでGPS地名での絞り込みが可能 |
■ペンタックスOptio WG-1 GPS
横長のプラスチックボディだが、アウトドアギアを強く意識したマッチョなデザインが特徴。付属のカラビナでつり下げて持ち歩けるようになっており、軽量ボディなので持ち運びも用意だ。
記録メディアはSDメモリーカード系 | カラビナが付属する |
撮像素子は有効1,400万画素CCD。レンズは35mm判換算28-140mmの光学5倍ズームレンズで、開放F値はF3.5-F5.5。マクロ撮影時の撮影範囲は10〜60cm、1cmマクロ機能も利用でき、ズーム全域で1〜30cmまで寄れる。電源ボタンとシャッターボタンは大きいが、操作ボタンは全般的に小さめ。クリック感はしっかりしていて固めで、素手だとややシャッターボタンの半押しの感覚が弱い。
電源投入から撮影可能になるまでの時間は約2秒で実用的な速度。メニュー画面などはシンプルなので動作は速い。シーンを自動認識するAUTO PICT、プログラムオート、シーンモードを備え、水中向けのシーンモードではマーメイド、マーメイドムービーの2種類を搭載する。
WG-1 GPSのモード画面。水中用モードもここから選択する | さまざまな撮影画像の編集機能も用意されている |
ロックスイッチを押しながらカバーをスライドさせるとバッテリー室にアクセスでき、バッテリとカードスロットがある。本体側面にも同様のロックスイッチ+スライドバーがあり、USB、ミニHDMI端子を装備する。
液晶は2.7型のワイド液晶で23万ドット。特に上下方向の視野角はあまり広くなく、直射日光下での撮影は少し難しい印象だった。
本体上部にGPSアンテナを装備。メニューからGPS測位をオンにすれば測位が行なわれる。同時にKML形式で常時測位結果をファイルに記録する「ログの記録」、GPS電波の情報を使って時刻を補正する「自動時刻修正」機能も利用可能。ログの記録は15秒、30秒、1分の間隔から選択でき、簡易GPSロガーとしても利用できそうだ。再生画面では、GPSによる緯度・経度を表示することも可能だ。
GPSの設定画面。GPSのチェックを入れれば利用できる。また、ログの記録、GPS電発を使った時刻補正も可能 | 再生時にはGPSの一度軽度情報も表示できる |
(近日公開予定の画質編に続く)
【2011年5月24日】表中のDSC-TX10の動画スペックを1080pから1080iに修正しました。
2011/5/24 00:00