特別企画

オンラインストレージサービスで写真管理してみました!

タブレット、スマホ、PCで写真を同期

写真をクラウドで管理する!

 俺的に、な〜んかスッキリしてないモノと言えば、デジタル写真。そしてその一元管理。

 最近では、デジカメ以外でも高画質の写真を撮れるようになった。スマホやタブレットなどにけっこー高画質のカメラが搭載されてますしネ。これらは扱いも手軽だし、アプリによる加工なんかも愉快なので、けっこーデジカメ以外のデバイスで写真を撮りがちである。もちろん従来どおりデジカメでも撮るので、写真の量は以前に増して増えている。

 また、写真の使い方も変わってきた。以前はPCにつながったディスプレイで見たり、PC上の写真をプリントした程度だったが、現在はネット絡みで使うシチュエーションが激増中。スナップ写真を誰かに送ったり、キレイな写真をSNSにアップロードしたり、あるいはブログに貼ったり。

 これまでは主にPC上で写真を管理してきたが、写真をネット絡みで扱うケースが増えてから、PC上だけで写真を管理しているとな〜んか不便が増えてきた感じ。結局、「スマホやタブレットなどでも写真を扱いたい」と思うことが増えたわけですな。また「PCを起動しないと写真にアクセスできないのはタルい」とも思うようになった。

 で、いろいろ考えた末に、クラウドサービスで写真を管理してみることにした。選んだのはNTTコミュニケーションズの「マイポケット」というクラウドサービス。

 マイポケットは、各種ファイルを非常に手軽に活用できるクラウドサービスだ。ファイルをクラウドへ手軽にアップロードできたり、クラウド上のファイルを一括して誰かに送信できたり、あるいはファイルをグループで共有できたり、さらにはそれらのコトをAndroidアプリ/iOSアプでモバイルから行なえたりする。非常に強力なサービスだが、写真を扱うための機能も豊富に用意されている。

PCで使えるウェブインターフェース。ウェブブラウザからマイポケットを利用できる。
これはAndroid用アプリ「マイポケット」。モバイルでマイポケットを活用できる。写真はタブレット向けのアプリ。スマートフォン用も用意されている。
PC上のファイルをマイポケットに送信したり、同期したりする「マイポケット自動バックアップ」アプリ。各プラットフォーム用がある。

 要は、マイポケットに写真を転送しちゃえば、PCからでもスマホからでもタブレットからでも、必要なときに写真を利用できる。マイポケットからダウンロードすることもできるし、手軽に誰かに送ることもできるし、写真をSNSでシェアするのも簡単。前述のとおり、PC(Win/Mac)からでもできるし、Android/iOSからでもデキるので、場所を問わず写真を活用できるようになるってわけだ。

 ちなみに、マイポケットを選んだ理由は、料金あたりの容量と、サービスや機能の幅広さ、それから速さ。クラウドサービスは多々あるが、試してみたところ、マイポケットは安価なのに機能豊富&使いやすく、アップロードなんかもわりと高速だと感じたのだ。あと、クラウドサービスとしての息の長さもひとつの後押しとなった。

 で、料金だが、現時点では、容量32GBで月額315円、容量128GBで月額1,039円となっている。がっ!! 初月無料でありかつ、間もなく(2013年6月22日から)容量大幅UP♪ 具体的には、容量64GBで月額315円、容量256GBで月額1039円になるのだ。他のクラウドサービスと比べるとかな〜り安価な感じ。

 速さだが、けっこー容量の大きな写真のアップロードもまずまず速い感じ。ウェブインターフェースへドラッグ&ドロップする程度で写真が自動転送されるので、転送にかかる手間も少ない。初心者でも使える容易さですな。全体的に軽快&容易に使えるクラウドサービスなのだ。

 ちなみに、マイポケットは「cocoaギガストレージ for OCN」の新名称だそうだ。「cocoaギガストレージ for OCN」は2006年にサービスインした古参的ネットワークストレージサービス(今で言うクラウドサービス)で、既にかな〜り長いことサービスを提供している。そういう老舗の安心感にも後押しされて、マイポケットを選んだ感じでもある。

 さておき以降、マイポケットはどんな感じで使えるのか、写真活用の観点から見ていこう。

ドラッグ&ドロップでサクッと転送!!

 使う手順は、まずマイポケット(クラウド)への写真転送ですな。いくつか方法があるが、わかりやすいのはウェブブラウザに写真をドラッグ&ドロップする方法だ。以下、写真で手順を見てみよう。

PCのウェブブラウザでマイポケットにアクセス。ページ上に見える「ドラッグ&ドロップでアップロード」ボタンの上に写真をドラッグ&ドロップすると、自動的に写真がクラウドへとアップロードされる。
複数枚まとめてもOK。手軽〜♪
アップロードが完了すると、クラウド上で写真を扱えるようになる。
サムネイル表示や1枚ずつの閲覧はもちろん……
誰かと共有したり、SNS上に投稿することもできる。

 てな感じの容易さ。ほぼ全部の操作をウェブブラウザ上で完結できるので、ネットにアクセスできてウェブブラウザが使えるPCがあれば、どこからでもマイポケットを活用できるというわけだ。

 また、スマートフォン用アプリを使えば、スマートフォン上の写真をクラウドに転送することができる。Android用アプリの「マイポケット」アプリを使ってアップロードする様子を見てみよう。

Android端末で「マイポケット」を使っている様子。「アップロード」を選ぶと、Android端末内の写真をマイポケットへアップロードできる。写真は複数枚まとめてでもアップロードできる。転送する写真にあらかじめ「絞り込み検索用のタグ」を付けておくこともできる。

 スマホ上の写真を選ぶ程度で、マイポケットへ写真を転送できるってわけですな。ちなみに、PCやスマートフォンにある写真を自動的にマイポケットに転送することもできる。この場合、PCでは「マイポケット自動バックアップ」アプリを、スマートフォンでは「マイポケット」アプリなどを使えばいい。

「マイポケット」アプリで写真の自動転送を設定したところ。この設定で、スマホで撮影した写真が自動的にマイポケットへ転送されるようになる。
PC用アプリ「マイポケット自動バックアップ」でファイルの自動転送設定を行っている様子。

 スマホ上の写真もPC上の写真も、自動的にマイポケットへ転送することができるというわけですな。ちなみに、PC用アプリ「マイポケット自動バックアップ」を使って写真を自動転送した場合、写真などのファイルはマイポケット上のマイポケットバックアップフォルダ内に自動保存される。

 さておき、自動転送の設定をしちゃえば、あとは自動的にどんどんマイポケット上に写真がたまっていくので、「あの写真どこにあったっけ?」てな鬱憤も激減。マイポケットの写真を検索すればすぐ目的の写真が見つかるからだ。

検索機能も強力!

 マイポケットにアップロードした写真は、検索も容易。写真の検索/表示方法が多彩で、サムネイル表示でのブラウズはもちろん、ファイル名、写真に付けたタグやシーン、撮影日、撮影場所、さらにはカメラ機種などから絞り込んで検索していける。

 まずは単純なところから、フォルダ分けした写真を探していく方法。一般的な画像ブラウザソフトと同じ感覚で使っていける。スマートフォン用アプリも同様だ。

クラウド上に自由にフォルダを作り、写真を分類していける。フォルダ間の写真のコピーや移動も自在。
1枚の写真についての詳細情報を見ることもできる。位置情報があれば、それも見られる。もちろん、写真を原寸で見ることもできる。

 それぞれの写真には、検索のための「タグ」や「シーン」を設定することができる。付けた「タグ」や「シーン」を使って、写真を絞り込んで検索していけるわけですな。1枚の写真に複数の「タグ」や「シーン」を付けることもできる。

それぞれの写真には「タグ」や「シーン」と呼ばれる絞り込み検索用キーワードを付加できる。
複数枚の写真に一括して「タグ」や「シーン」を設定することもできる。
設定すれば、簡単な操作で、指定した「タグ」や「シーン」が付いた写真を絞り込んで検索できるようになる。
スマートフォン用アプリでもメニューの「詳細」からタグを設定していける。タグを使った絞り込み検索もできる。

 こんな感じで「タグ」や「シーン」を設定でき、写真を絞り込んで検索していける。「タグ」や「シーン」を複数枚の写真に対して一括して設定することもできる。ので、逐一設定していけば、マイポケット上に多量の写真がたまっても、目的の写真をすぐに探せるようになるだろう。

 それからマイポケット、写真のEXIF情報を巧く使って検索性を高めてくれる。ご存知のように、デジタル写真には撮影日やカメラ機種などの情報がEXIFデータとして埋め込まれている。これを使えば「6月に撮った写真」だけを表示したり、「特定メーカーのカメラで撮った写真」だけを絞り込んで探したりできる。複合検索もできて、「6月に特定メーカーのカメラで撮った写真」だけをピックアップするといったことも可能だ。

写真のEXIF情報をもとに、撮影日での絞り込み検索を行える。「いつからいつまで」といった検索も可能。
絞り込みつつカレンダー上に表示することもできる。
スマートフォン用アプリではカレンダー表示やタグでの絞り込みに加え、「風景」「料理」「人・ペット」といったテーマで自動的に絞り込む機能が搭載されている
カメラメーカーやカメラ機種をもとにした絞り込み検索まで行える。
位置情報(GPSデータ)が埋め込まれた写真なら、撮影場所をもとに地図上に表示することもできる。
スマートフォン用アプリではカメラ機種などによる絞り込み検索はできないものの、位置情報を持つ写真をマップ上に表示できる。「あのあたりで撮った写真を見つけたい」がスグかなうわけですな。

 ちょっとスゴくないスか? マイポケットは一般的なクラウドサービスなんですけど、写真の検索に関しては高機能画像ブラウザ並みの精度で探せちゃうんである。大量の写真を保管しておいても、サクッと見つけられて快適ですな♪

写真の共有やSNSへの投稿もカンタンっ!!

 マイポケットを使うと、誰かに写真をあげたりするのが簡単。いわば「写真の共有」だが、マイポケット(クラウド)上の指定した写真のみを共有でき、その手順も容易。しかも「共有相手はマイポケットユーザーでなくてもOK」ってあたりも非常に実用的だ。

 この共有機能もやはり、ウェブインターフェースからでもスマートフォン用アプリからでも行なえる。ホント簡単なので、実際にその手順を見てみよう。

ウェブインターフェースで共有機能を使うには、まず写真を共有したい相手(メールアドレス)を入力する。
次いで、共有したい(見せたい/渡したい)写真を選び、共有ボタンをクリック。
さらに、登録済みの「どのメンバー(相手)と写真を共有するか」などを設定すればOK。相手にはURL付きのメールが届く。相手がそのURLにアクセスすると、写真を見たりダウンロードしたりコメントを付けたりすることができる。
スマートフォン用アプリで共有機能を使う場合、共有したい写真を選び、登録済の「どのメンバー(相手)と写真を共有するか」などを設定すればOK。相手にはURL付きのメールが届く。相手がそのURLにアクセスすると、写真を見たりダウンロードしたりコメントを付けたりすることができる。
送られたURLのページにアクセスしたところ。サムネイル表示、1枚表示、写真のダウンロードなどができる。

 てな感じで、手軽に写真を共有できるのだ。1枚でも複数枚でもOK。フォルダのなかの写真を全部選択して共有すれば、たとえば「こないだの旅行の写真全部アップしておいたので、好きな写真を自由にダウンロードしてネ」みたいなコトもサクッとできる。

 それから、マイポケットを使えば、マイポケット上の写真をSNSに投稿するのも容易。手順としては、写真と投稿先を選んでコメントを書いてクリックする程度。超簡単なのだ。ウェブインターフェイスとアプリの両方から投稿できる。

じゃあこの2枚の猫写真をtwitterに投稿してみよう〜♪
写真を選び、「公開」ボタンをクリック。
そして投稿先SNSを選び、必要ならコメントを書く。最後に「公開」ボタンをクリックすれば投稿完了〜♪
Twitter側に投稿されたツイート。ツイート上のURLをクリックすれば、投稿した写真を閲覧できる。

 ちなみにマイポケットアプリからもSNSに投稿できる。

 こんなふうに、ヒッジョーに手軽にSNSへ高画質写真を投稿できる。また、マイポケットユーザーでない人にも問題なく写真を見せられるというのが実用的。より多くの人と容易に写真を共有できるというわけですな。SNSで写真公開を楽しんでいる人は、写真投稿のためにマイポケットを使うってのもアリかもしれない。

さらにイロイロできるマイポケット

 マイポケットの機能はヒッジョーに多彩で、ここまで見てきた以外にもまだまだデキることがたっぷりある。説明しきれないくらい多々ある。

 写真系機能に限って言えば、たとえばデジタルフォトフレームへの写真送信ができたりする。詳しい手順はココにあるとおりだが、写真を選んでデジタルフォトフレームのメールアドレスなどの写真送付先を指定する程度で、マイポケット上の写真をデジタルフォトフレームに送れるのだ。

 また、マイポケット内の指定したアルバムに写真を追加するだけでも、デジタルフォトフレーム上の写真の更新ができる。ので、たとえば、おじいちゃんおばあちゃんがいる実家のフォトフレームに、定期的に孫の写真を送る、なんてのも簡単だし現実的ですな。

 それから、マイポケット上の写真のプリント。オンラインフォトプリントやコンビニプリントが利用できるんですな。具体的には、マイポケット上の写真をプリントして送付してくれる「FUJICOLORプリントおとどけ便 for マイポケット」と、マイポケット上の写真をコンビニのカラープリンタなどから出力できる「富士ゼロックスネットプリントサービス」が使える。

 それとこの先、マイポケットに顔認識機能が加わるそうだ。具体的にどういう機能になるのかは不明だが、恐らく顔を自動認識して名前などのタグを自動的に付加してくれるような機能だと思われる。ますます写真を手軽に扱えるようになりそうですな♪

 あと個人的に興味津々なのが、2013年6月26日から始まる「進撃のマイポケットキャンペーン」。「進撃」ですよ「進撃」!! そう、もちろんコレ、「進撃の巨人」っすよ!! つまりマイポケットと「進撃の巨人」がコラボするキャンペーンなのダ!!

 なんかイロイロもらえたりするらしい♪ 絵柄が「進撃の巨人」のQUOカードで、総額200万円分当たるんですってよ、奥様。まあ。さらに「進撃の巨人」作者や声優のサイン色紙もプレゼントですって!! んまぁ!! みたいな。

 ともあれ、大量の写真もしっかり快適に扱えるようになるマイポケット。大容量で安価、速度的なレスポンスもよく、高機能で安心感も高い。ので、写真のクラウド運用を考えているなら、ぜひ一度マイポケットをじっくりチェックしてみて欲しい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。