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CINEMA EOSで最小ボディの「EOS C50」

オープンゲート7K60p記録のフルサイズセンサー 4K/2Kクロップ同時記録も

キヤノンは、35mmフルサイズセンサーを搭載するグリップ一体型のシネマカメラ「EOS C50」を11月下旬に発売する。直販価格は55万4,400円。

「EOS C80」の下位に位置づけられる「CINEMA EOS」のエントリーモデル。RFマウントを採用する。

7K60pの本体内RAW記録が可能。4K動画はオーバーサンプリングで記録する。4K120p、2K180pでのハイフレームレート記録にも対応する。

さらに、イメージセンサーの全面を使って記録するオープンゲート記録にCINEMA EOSで初めて対応した。アスペクト比は3:2で、16:9などよりも広く高解像度で記録できる。縦動画に切り出す際にも16:9より有利となる。

4Kと同時にクロップした2Kを記録する「クロップ同時記録」も新機能。17:9や16:9で記録した4K映像から、2Kのクロップ映像を同時に収録できる。縦位置や正方形といった画角での切り出しを想定している。

「EOS C80」と同じく、デュアルピクセルCMOS AF IIを採用。AF速度は10段階から選択可能。ディープラーニングを活用したアルゴリズムも併用し、高精度な被写体検出が可能としている。検出被写体対象は人(瞳・顔・頭部・胴体)、犬、猫、鳥(瞳・顔・全身)。

「EOS R50 V」を大きくしたような外観には、放熱用のファンを内蔵。「EOS R5 C」より放熱性能が向上しているという。

なお「EOS C80」と異なり、NDフィルターは内蔵していない。

CFexpress Type BとSDメモリーカードのダブルスロットを装備。スチルカメラライクな深いグリップも備えている。RECボタン付近にズームレバーも搭載。

動画と静止画の切替レバーを搭載。静止画の連続撮影性能は、AF/AE追従で最高約40コマ/秒。

付属のハンドルユニットには、標準サイズのXLR端子を搭載。プロ仕様のマイクを接続できる。

外形寸法は約142×95×84.5mm。CINEMA EOSで最も小型なボディとしている。

本誌:折本幸治