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ソニーサイバーショットDSC-RX10
1型センサーと大口径ズームレンズの一体型モデル
Reported by 本誌:鈴木誠(2013/11/14 08:00)
ソニーが11月15日に発売するレンズ一体型デジタルカメラ「サイバーショットDSC-RX10」の外観写真を中心にお届けする。実写を交えた新製品レビューは近日掲載予定だ。
DSC-RX10は、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-RX100M2」と同等の1型CMOSセンサー(有効約2,020万画素、通常感度ISO125-12800)を、35mm判換算24-200mm相当の「カールツァイス バリオ・ゾナーT*」ズームレンズと組み合わせたモデル。レンズの明るさをズーム全域でF2.8としているのも大きな特徴だ。実勢価格は12万9,800円前後。
レンズ鏡筒部の電子リングは、ズーム操作やMF時のフォーカシングに使える。高級志向のRXシリーズらしく、しっとりとした操作感が心地よい。絞りリングも別に備えており、クリックストップはレンズ根元部分のスイッチでオン/オフできる。製品発表会で動画撮影シーンの拡大もRX10の特徴として挙げており、それに向けた配慮のひとつと見られる。
また、144万ドットの有機ELパネルを用いたEVFも内蔵。パネルサイズと解像度はα7Rやα99に多少譲るが、いわゆる高倍率ズームモデルの中では高いレベルと感じる。このスタイルのカメラにおいて、上面に液晶表示パネルを備えているのも珍しい。しっかりとしたグリップなどと共に、コンパクトな機材に移行したいレンズ交換式カメラユーザーのニーズも想定しいるように感じられる。
すでにRX100M2で定評ある1型センサーに、RX100シリーズ(28-100mm相当F1.8-4.9)より明るい24-200mm相当で全域F2.8のズームレンズを組み合わせた1台。大きめセンサー+大口径レンズは、意外とないパッケージングだ。全体的な仕上げも、DSC-RX1/RX1Rという“35mmフルサイズコンパクト”を擁するRXシリーズらしい上質感を継承しており、レンズ一体型としては敷居が高めのプライスタグを納得させるものだろう。