デジカメ動画Watch
自宅VLOGや物撮りに…サイズ感と各種アイデアが光る動画用三脚
Ulanzi「GlideGo JJ06」
2026年5月30日 12:00
今回紹介するのは動画撮影用の小型三脚。カメラアクセサリーで有名な中国Ulanziの製品だ。
重量は1.76kgと軽量で、収納時の長さは51.5cm。脚部の耐荷重は18kg、雲台部の耐荷重は5kgとなっているが、これは載せても壊れない参考値と認識し、実際の運用ではミラーレスカメラ+標準ズームレンズくらいが安心して使える最大値といった実感を持った。
ワンタッチでカメラを装着・取り外し
脚部はカーボン製で5段仕様。伸縮のロックはレバー式で、指掛かりが良く収納時からワンアクションで5段分のロックを1度に外して伸ばす操作が行いやすい。
最近の小型ビデオ用三脚ではマストと言えそうなほどに採用例が増えてきた「センターポールの上、パン回転部の下」部分に球体関節的な機構を採用することで、「3本脚で大まかな高さ調節」→「球体関節部で雲台全方向の水平出し」→「センターポールで細かな高さ調整」という素早いセッティングが可能になっている。
素早さにもうひとつ貢献するのが、Ulanzi独自のクイックリリースシステム「Uka」の採用。これは38mm角の独自プレートを使ったシステムで、カメラを載せてグッと押し、パチンと手応えを感じたらそれで固定が終了。カメラを外す時もボタンを一押しするだけのワンタッチ操作でのカメラ脱着システムだ。
通常の三脚ならばカメラの脱着のたびに固定用にネジを締める操作が必要だが、このシステムはワンタッチながらしっかりと固定できて慣れると本当に素早い脱着が可能になる。
横倒し可能な2連結式のセンターポール
そして次の便利な点が、センターポールが垂直方向だけでなく、横倒しにできること。これにより、植物のマクロ撮影などでより被写体に容易にカメラを近づけることが可能になっている。
“横に向くセンターポール”というアイディアはこれまでも幾つかの三脚製品に採用されてきて、便利に使っていた人も多いと思う。だが、本製品はセンターポールが2段になっており、この上の段だけが横倒しにできる構造なので、横に倒した状態でもセンターポールを上下して高さの微調整ができるところは新しい。
さらに特筆したいのが、雲台上部だけでなく、このセンターポールの付け根にもパン回転機構が搭載されていること。Ulanziではこれを「ダブルパノラマ雲台」と呼んでいる。
通常の三脚ならば、カメラの設置位置自体は固定されたまま左右方向にパンと上下ティルトとなるわけだが、本製品はカメラの位置自体が横に向けたセンターポールでダイナミックに変えられる。スライダーとはちょっと違うのだが、カメラの位置自体が動くと映像はとてもダイナミックなものになる。文字ではわかりにくいので映像でぜひ観てもらいたい。
もうひとつ、面白い工夫としてはパン棒のグリップ後部が取り外せ、その中にドライバービットが7種類、内蔵されていること。ハンドル先端がビットホルダーになっているので、六角レンチやドライバーとしていつでも使うことができる。
レンチなどのツールを1種類備えるモデルは他にもあるが、7つものツールが入っているのには驚きだ。なお、センターポール下は一般的な三脚と同じでフックがついており、重りとなるものを引っ掛けることで撮影時の安定性を増すことが可能だ。
プレート運用の留意点
ワンタッチロックのUkaシステムによる便利さはあるのだが、そこで失われてしまった汎用性については注意しておきたい。
付属のUkaプレートは基本的にアルカスイス互換形状の雲台に取り付け可能な幅38mmのものになっているので、多くの対応雲台にそのまま取り付けられるのは大きなメリット。だが、ほとんどのアルカスイス互換形状のプレートはこの三脚のUka雲台に取り付けられないことは覚えておきたい。カメラを複数使うユーザーはあらかじめ専用プレートを買い足しておくことを強くお勧めする。
特に写真用途でカメラを使うことが多かったユーザーは、カメラにアルカスイス互換形状のL字ブラケットやケージを使っていることも多く、これらがダイレクトにつけられないことは覚えておこう。
自宅VLOG撮影などにも好適
このサイズの三脚類、僕はずっと「旅行用などの簡易三脚」としてばかり捉えてきた。
だが、この製品は実際に使ってみるとVLOGやYouTubeのコンテンツを自宅で作る用途にもピッタリ。誰もが広いスペースを使えるわけではないであろうから、すぐ取り出して、広げてもそれほど嵩張らないサイズ感は心地よいし、各種要素がちょっとした物撮りにピッタリ。
また、商品紹介やちょっとした小物は動画の画面上では映えにくいものだが、動かないものだからこそカメラを動かしてやることで画面に変化をもたらすことができる。
もちろん、旅行時などの携行でもこのコンパクトさは大きな武器と言える。
なお、本製品にはパン棒が付属しない簡易バージョンのJJ05も用意されている。こちらは主に写真用途を狙った製品だと思われるが、200gほどの軽量化が果たされているので用途によってこちらをチョイスするのもいいだろう。






