ミラーレスで新品&お手軽MFレンズに挑戦!
フォクトレンダー HELIAR 40mm F2.8 編
かわいいルックスとシャープな描写 個性的な超薄型レンズ
(2015/7/3 07:00)
ミラーレスカメラと相性が良いと言われているMF(マニュアルフォーカス)レンズ。特にソニーα7 IIは(そして8月7日発売のα7R IIも!)ボディ内手ブレ補正機構が内蔵されているため、それまでのα7シリーズより、MFレンズでの撮影が気軽に楽しめるカメラとして注目を浴びました。
MFレンズといえば、中古カメラ店に並ぶオールドレンズが思い浮かぶことでしょう。見た目もクラシカルでかっこいいのですが、中古品ということで、とっつきにくく感じる方も多いのではないでしょうか。
実はMFレンズには、新品で購入できる現行製品があります。中には比較的安く購入できるレンズも。
このプチ連載ではそうした手軽なMFレンズを独断で選び、自分のα7 IIに組み合わせて遊んでみました。
今回のお題は……
フォクトレンダー HELIAR 40mm F2.8
メーカー:コシナ
マウント:VMマウント
焦点距離:40mm
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:VM-E Close Focus Adapterと併用で0.5m
フィルター径:37mm
最大径×全長:52×21.4mm(使用時)、52×12.6mm(沈胴時)
重量:132g(付属品なし)
希望小売価格:4万6,000円(税別)
撮影前の印象は……
- 薄くて沈胴するので、持ち歩きがラクそう
- バッグからサッと取り出してサッと撮れそう
- 見た目がかわいいから周りから褒めてもらえそう
沈胴式で非常にコンパクト。
同じくコシナの「VM-Eクローズフォーカスアダプター」と組み合わせて使います。レンズそのものにフォーカスを合わせる機能はありませんが、クローズフォーカスアダプターがその代わりを務めてくれる仕組みです。
コンパクトなので、α7 IIに付けっぱなしにしてお散歩カメラとしても。外観も個性的でかわいいのです。
撮ってみました
※作例はすべてクリエイティブスタイル:コントラスト+3、彩度+3、シャープ+3で撮影しています。
試しにF4で撮ってみました。すごくシャープです。
こちらもF4。
ここから先はすべて絞り開放です。周辺光量落ちがあり、ちょっとレトロな雰囲気。
周りからは、そのレンズ変わってるね、かわいいね、と言われました。沈胴の様子を見せると「こんなレンズあるんだ!」とウケます。持ち歩きはやはりラクでした。バッグからサッと取り出して使えるのは良いですね。
気になったのは、絞りリングがくるくるとまわりやすいこと。気付くと絞り開放にしていたつもりで実際はF8くらいになってた、ということがよくありました。
おまけ:α7 IIでMFレンズを使うときのプチテクニック(手ブレ補正設定)
α7 IIには5軸手ブレ補正機構が内蔵されていますが、MFレンズを使うときは焦点距離の設定が必要になります。
MENUから、「手ブレ補正設定」を選択。
「手ブレ補正焦点距離」を選択。
レンズの焦点距離を選んで確定。
レンズを替えたときに、つい焦点距離の設定をするのを忘れがちだったり、設定に手間取ってしまったりするので、カスタムキー設定で、自分が設定しやすい場所のボタンに「手ブレ補正焦点距離」を設定しています。
MENUから、「カスタムキー設定」を選択。
好きなボタンに「手ブレ補正焦点距離」を割り当てます。私はC4(削除ボタン)に割り当てています。
ちなみに「レンズなしレリーズ」を「許可」にするのも忘れないで。
次回は、CREATOR 85mm F2.0を紹介します!