気になるデジカメ長期リアルタイムレポート
PENTAX Q10【第2回】
マウントアダプターで超マクロワールドへ
(2012/12/7 00:00)
今回はKマウント用アダプターに「DA 35mm F2.8 Macro Limited」を装着して超マクロの世界を堪能したいと思います!
標準レンズの中でも人気のDA 35mm F2.8 Macro Limitedですが、Q10に装着することでその魅力は何倍にもなりました。
さすがのLimitedレンズ、アダプターを通しても吐き出す画のしゃっきりとした解像感は変わりませんし、忠実な描写力で撮影しながら仕上がりイメージが浮かびやすい素直なレンズだと思います。
そして画角ですが、Q10にKマウント用アダプターを着けてこのレンズを使用すると35mm判換算で焦点距離が約5.5倍になるので192.5mm相当の望遠撮影が楽しめます。また、マクロと名が付く通りレンズ先端から3cmまで寄って撮影ができるレンズですので、Q10と組み合わせることで小型軽量ながら超マクロな世界を体験できてしまうのです!
このアダプターは使用するレンズの焦点距離を入力することでボディ内手ブレ補正の効果が得られますが、画角的にも撮影時には三脚を使用したほうがいいでしょう。マウントアダプターに付ける三脚座が別売ですがありますので、ぜひアダプターと一緒に購入されることをオススメします。安定感のある三脚座ですので、揺れやブレなどの撮影時の不安要素を取り除いてくれます。
ピント合わせはマニュアルなので「MFアシスト」機能を使って2倍か4倍に拡大表示して合わせることになりますが、ピントの山がつかみにくいときはアダプターの絞り目盛りを4くらいまで絞って確認すると合わせやすくなります。特に風のある屋外での撮影ではこの方法を使うとちょっとですがストレスが軽減されます。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズおよび補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 「絞り目盛り」はマウントアダプターの絞り目盛り(0~8)を表します。実際のF値とは対応していません。
今回はすべて花を被写体として撮影をしてみました。ピントが浅いので撮影としてはシビアですが、寄れることと絞りの変化で大きくイメージが変わるので、同じ被写体でも撮る角度によってさまざまな表情を描くことができます。
これは一眼レフカメラと大口径の明るいマクロレンズを使えば当たり前のことですが、Q10とマウントアダプターを組み合わせれば価格的にも機材サイズ的にもミニマムにこれらのことが実現できるのが、PENTAX Qシリーズのメリットでしょう。
また、ダイヤルひとつで画作りを変えられるのでスマートエフェクトでかなり遊べました。同じ構図でも全然違うイメージの画を作り出してくれるので、遊び心が刺激されてシャッターを切る手が止まらなくなりました(笑)。