EOS 50D / SP AF 60mm F2 Di II Macro 1:1 / 約3.4MB / 4,752×3,168 / 1/500秒 / F2 / +1.7EV / ISO100 / WB:曇り |
EOS 50Dに装着したところ。キヤノン用は6月25日、ニコン用は8月20日に発売。ソニー用も順次発売予定。価格は7万4,550円 |
マクロレンズでは珍しく、開放F2の製品です。オリンパスやコシナにもF2の現行マクロレンズがありますが、等倍撮影できるのはこのレンズだけ。APS-C専用なので、F2の割にはフィルター径55mm、重量390gという比較的コンパクトなレンズになのも特徴です。
超音波モーターこそ採用されていませんが、AFはフルタイムマニュアルに対応。マクロ撮影ではマニュアルフォーカスを多用するので、この機能は助かります。また、インナーフォーカスのためかAFの動作速度も速く、ストレスを感じませんでした。ただし、フォーカスリングの感触はいまひとつ。マニュアルフォーカス操作に支障はありませんが、定評のあるタムロンの90mm F2.8に比べると、慣れるまでごりっとした感触が気になりました。
画質は文句なし。開放から充分にシャープな描写です。中距離での描写やボケもすばらしいので、花一輪を近接して撮影するだけでなく、群生を叙情的に表現するのにも向いています。もちろん、花を大きくクローズアップするのは得意とするところです。96mm相当の画角やワーキングディスタンスもちょうど良く、使いやすいレンズだと感じました。
唯一気になったのは円形絞りでないためか、点光源をぼかすと、F4やF5.6で角が目立つこと。F2.8やF2にすれば気にならなくなるとはいえ、円形絞り採用の製品に比べると気を遣う必要があります。逆にいうと欠点はそれくらい。あとは防塵防滴設計なら助かることでしょう。APS-Cサイズ限定なのが惜しいくらいの傑作マクロレンズと思います。
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EOS 50D / SP AF 60mm F2 Di II Macro 1:1 / 約4.5MB / 4,752×3,168 / 1/500秒 / F2.2 / +0.3EV / ISO100 / WB:曇り |
2009/7/29 00:00