シグマ「18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSM」

交換レンズ実写ギャラリー
Reported by吉住志穂


EOS 50D / 18-50mm / 約5.6MB / 4,752×3,168 / 1/320秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 18mm

 


EOS 50Dに装着したところ。価格は3万2,550円。キヤノン、シグマ、ソニー、ニコン、ペンタックス用をラインナップしている

 APS-Cサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラのための標準ズームレンズです。特徴は、手ブレ補正機能の「OS」を搭載したことと、広角端でF2.8を実現したことでしょう。手ブレ補正はよく効いている印象です。

 また、AF駆動に超音波モーターのHSM(Hyper Sonic Moter)を搭載。さらにこのクラスとしては珍しく、インナーズームとインナーフォーカスを採用しているのも特徴です。フォーカシングで全長が変化せず、前玉も回転しないので、PLフィルターの操作も楽にできます。というわけで一見すると、安いクラスの標準ズームに思えますが、実は贅沢なレンズといえます。

 画質にも不満はありません。近距離から遠距離まで満足できます。特に中心部のシャープ感はかなりのもの。逆光にも比較的強いので、色んなシーンを破綻なく撮れるレンズでしょう。あとはもう少し被写体に近寄れれば良かったのですが。最短撮影距離は30cm、最大撮影倍率は1:4.1なので、ここだけはキヤノンやニコンの純正のキットレンズより、少々物足りなく感じました。

 様々な点でキヤノンやニコンの純正キットレンズをしのぐ装備やスペックを持っているレンズです。これから標準ズームを買い換える人で、特にキヤノンやニコンのユーザーで、手ブレ補正が搭載されていない頃にキットレンズを手に入れた人には、買い替え候補としておすすめの製品です。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。

 


EOS 50D / 18-50mm / 約8.4MB / 4,752×3,168 / 1/80秒 / F16 / +0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 18mmEOS 50D / 18-50mm / 約7.3MB / 4,752×3,168 / 1/50秒 / F6.3 / -0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 42mm
EOS 50D / 18-50mm / 約4.1MB / 4,752×3,168 / 1/30秒 / F4.5 / +1.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 50mmEOS 50D / 18-50mm / 約4.8MB / 4,752×3,168 / 1/160秒 / F4.5 / +1.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 50mm
EOS 50D / 18-50mm / 約7.7MB / 4,752×3,168 / 1/5秒 / F11 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 28mmEOS 50D / 18-50mm / 約7.4MB / 4,752×3,168 / 1/5秒 / F11 / 0EV / ISO100 / WB:太陽光 / 50mm
EOS 50D / 18-50mm / 約8.1MB / 4,752×3,168 / 1/50秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 18mmEOS 50D / 18-50mm / 約4.0MB / 4,752×3,168 / 1/80秒 / F8 / +0.7EV / ISO100 / WB:太陽光 / 18mm

 


EOS 50D / 18-50mm / 約6.2MB / 4,752×3,168 / 1/100秒 / F8 / +0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 18mm

 







(よしずみ しほ)1979年東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、竹内敏信事務所に入社。 2005年4月に独立。自然の「こころ」をテーマに、花や風景の作品を撮り続けている。日本自然科学写真協会(SSP)会員。http://www.geocities.jp/shihoyoshizumi/

2009/7/9 00:00