デジカメアイテム丼
VANGUARD「Espod CX 204AP」
旅行や入門用として最適な軽量4段三脚
Reported by 秋山薫(2013/12/9 12:21)
ガードフォースジャパンが取り扱うVANGUARD(バンガード)ブランドの三脚ラインナップのうち、エントリーモデルである「Espod(エスポッド)CX」シリーズが発売された。
ラインナップは、2ウェイ雲台(PH-23)の「204AP」と、ピストルグリップ型雲台(GH-20)の「204AGH」。脚部分はアルミ製4段でどちらにも共通する。このうち、2ウェイ雲台の204APのレビューをお届けしよう。
204APは脚を全部伸ばしたときの高さが1,550mm。最大パイプ径20mmで縮めた長さは525mm。重さ1.1kgというコンパクトな三脚だ。標準ズームレンズや単焦点レンズつきのエントリークラスからミドルクラスのデジタル一眼レフボディ、ミラーレス機と組み合わせて軽快に使うのがスマートだろう。
脚部は一般的なレバー式。動作はなめらかだ。脚部先端はスリットが刻まれたゴム足となっている。
筆者の身長172cmで、本製品は脚部をすべて伸ばすと155cmになる。そのうえにカメラを装着すると、エレベーターは使わないでいても少しかがめばカメラのファインダー接眼部を見ることができた。
雲台は2ウェイ式。上下はパーン棒を緩めることで下に80度、上に90度に動かすことができるほか、左右360度の回転が可能。パノラマ撮影などに使うことができるよう雲台台座部分も回転することができ、VANGUARDのシンボルカラーであるオレンジ色の部材をうまく用いて目盛りが設けられている。
パーン棒を取りつける根元部分にはVANGUARD三脚おなじみの水準器が備えられていて、水準を見る以外にも三脚を据えた場所でブレがないかを確認することができる。
カメラの取りつけ部はクイックシュー式で、角形のQS-28が付属する。
公共交通を用いた家族連れの旅行などで、しかも撮影機材以外の荷物がある場合には大きな三脚は使いにくい。小さな子どもを連れていたら、なおさら大型の三脚は持ち出しにくいのではないだろうか。
ちょっとした動画撮影を行なう場合や、撮影者も含めた記念写真を撮りたい場合、バルブ撮影というほどでなくてもスローシャッターを切る場合のほか、多重露出やHDR撮影などを行なうには、やはり三脚があったほうがいい。
本製品は比較的小型軽量で、それでいて機能と操作性は一般の三脚に引けを取らない。旅行用の三脚や、初めてのしっかりした三脚を探している方は、検討してみてはいかがだろうか。
協力:株式会社ガードフォースジャパン