私はこれを買いました!

通勤・取材用に“新しい相棒”をお迎え 軽快で丈夫なカメラバッグに満足

Manfrotto「Advanced アクティブバックパック III」(宮本義朗)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2023年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

自立するって大事

あまりに突然すぎる別れでした。それはとある取材の帰り道。愛用していた通勤および取材用バッグのファスナーが完全に壊れてしまったのです。デジカメ Watch編集部に入って初めて買ったカメラバッグ「LUXXe フォース バックパック」。特に凝ったつくりではなかったけれど、そのシンプルなデザインと使い勝手にとても愛着をもっていました。今までありがとう……。

さて、必要に駆られて突如幕を開けた“新しい相棒探し”でしたが、悲しい別れからの立ち直りはあっさりと早いもので、すぐにワクワクモードに突入しました。主な用途は同じく「通勤」および「取材」なので、バッグに求める条件もあまり変わりません。動きやすさを考慮したサイズ感のバックパックであること。これが第一です。でかいヤツは昨年買ってしまいましたので。

そしてたどり着いたのがManfrotto(マンフロット)の「Advanced アクティブバックパック III」。カメラ収納部が独立した2気室タイプというのが、やはり私の好みのよう。バッグ下側のカメラ収納部は前面から引き出すように展開できるので、思った以上に機材を出し入れしやすかったです。内部にはマンフロットのプロテクションシステム「M-Guard」が採用されていて、先述した用途においては十分なレベルで高い保護性能が確保されているように思います。

「バッグに荷物を入れていなくても形が潰れない」といった具合で、つまりバッグ自体の形状が保持されている点もけっこう気に入っています。外出先ではバッグを立てかけられる場所が常にあるとも限らないので、スッと自立させられるというのは案外重要なことだったのだと思い知らされました。

その他では、ちょっとした小物入れスペースも用意されているので非常に使い勝手が良いです。カメラ収納部には可変式の中仕切りが付属しているのもありがたいポイント。比較的にリーズナブルな価格帯でありながらも、カメラバッグとしての性能・信頼感についてはさすがManfrottoという感じでしょうか。愛用バッグの破損から不意に訪れた新たな出会いでしたが、非常に満足感の高い買い物になりました。

カメラ収納部は前面から引き出す方式。LUMIX S5II+LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6の組み合わせはすっぽり余裕で入ります

近況報告

今一番欲しいカメラは「GR III」です。要はポケットに入るくらい持ち出しやすいカメラがいいなあ、という感じです。他の趣味といえば、バイクに乗る時間もめっきりなくなってしまいました。悲しいけれど、来年はいよいよ大々的に身辺整理をしていこうかなと思っています。

本誌:宮本義朗