私はこれを買いました!
悪天候が休む理由にならない?…撮影スタイルを解放してくれる新たなフラッグシップ機
OM SYSTEM OM-1(礒村浩一)
2022年12月22日 12:00
マイクロフォーサーズ機の完成形ともいえる仕上がり
2022年も12月に入り残りあとわずか。およそ3年もの長い間、世界中に大きな影響を与えてきたコロナ禍による騒動も、ここにきてようやく落ち着きをみせ、かつての日常を取り戻しつつある。ひととき少し寂しい感のあったカメラ業界も今年に入ってからは新製品が相次いで登場し、また一時期深刻であった部材不足も徐々に解消しているようだ。こちらも明るい兆しを感じられるようになってきたことはとても喜ばしい。
そのなか、今回私が今年購入したカメラのなかからひとつピックアップするものは「OM SYSTEM OM-1」である。ご存知のようにオリンパスの映像部門からカメラブランドを引き継いだOMデジタルソリューションズだが、これまでのOM-DブランドをOM SYSYEMに一新すると共に、今年3月に発売した最新のフラッグシップ機がこのOM-1だ。
かくいう私は、ながらくフルサイズ一眼レフカメラとミラーレスカメラを併用してきたが、この数年でカメラのシステムを完全にミラーレスに移行した。さらに、メインシステムはE-M1XおよびE-M1 Mark IIIの導入を機にOM SYSTEM(旧オリンパス)に集約させている。そこに登場したこのOM-1は、これら2つのフラッグシップ機種を統合させたマイクロフォーサーズ機の完成形ともいえる仕上がりとなっている。
かつてはマイクロフォーサーズセンサーの特性ゆえに苦手とされていた高感度撮影に至っても、新採用の裏面照射積層型のLive MOSセンサーと最新の画像処理エンジンによる性能向上で、撮影シーンに合わせて躊躇することなく選択できるようになった。さらに強力となった防塵防滴・耐低温性能などは、もはやユーザーに悪天候を休む理由とはさせないほどだ。
発売日と同時に購入してからは、スタジオ撮影に施設・建築撮影、ポートレート撮影、飛行機撮影などなど、実にさまざまな撮影に投入しているが、いずれの撮影でも期待以上の成果を発揮している。長期の旅取材撮影に訪れた際には、南の島ならではの強いスコール状の雨に濡れながらの撮影でも、当然のようにノントラブルなので何も心配することなくずぶ濡れになりながら撮影している。もはや人間の方が先に音を上げてしまいそうだ。
かつてのオリンパスフィルム一眼レフカメラの名機OM-1の名を、このカメラの為にわざわざ50年ぶりに復活させたのは伊達ではないということだろう。なにより画質に妥協することなく軽量コンパクトなシステムを手に入れられたことは、これからの撮影スタイルをより自由に解放してくれるに違いない。
近況報告
ここ数年様々なことに辛抱が必要でしたが、そのおかげで本当に大切なことが明確になってきました。もうここからはポジティプに気持ちを切り替えて楽しんでいきましょう。来年も新しいカメラを手にして日本中を飛び回ります!