フォトアプリガイド:【iOS】「Diptic」
今回紹介する「Diptic」は、フレーム内に複数の画像を配置して1枚に出力できるアプリだ。執筆時の価格は85円。iOS 3.0以降のiOS端末に対応する。
Diptic |
1枚の画像に複数の写真を配置できるとあって、一時期のInstagramなどで多用されていたアプリでもある。もちろん作品志向でなくても、例えばTwitterへの画像付きツイートなど、1枚(1つのURL)で複数の画像を見せられると便利なシーンは少なくないだろう。
同様のアプリとしては「Frametastic」(170円)といったものもあり、こちらはより凝ったフレーム装飾などが可能なほか、枠内の画像ごとにフィルターを適用することもできる。しかし、画像ごとの明るさなどを素早く調整する(画像同士で揃える)といった実用ツールとしての機能性ではDipticが便利という印象だ。
起動時の画面。配置枚数・配置パターンを選べる | 画面下のスライダーでアスペクト比の変更が可能 |
使い方は、まずLayout画面で出力画像のアスペクト比とレイアウトを選択する。アプリ購入時はスクエアしか選べなかったが、拡張レイアウトをアドオン購入すると、スクエアフォーマット以外も選べるようになった。
Selectタブでは画像の読み込みと配置を行なう。カメラロールなどから読み込んだ画像は、ピンチ操作で拡大縮小し、自由な位置に配置できる。Transformタブでは各画像の回転・反転を行なう。
画像読み込み画面 | 画像を配置しているところ。最近のバージョンから画面内の枠を自由に動かせるようになった |
Effectsタブでは、フレームおよび画像の簡易編集が可能。右上の「Border」ボタンからフレームの色や形を変更し、各画像をタップすると簡易調整メニューが表示される。調整項目は、明るさ・コントラスト・彩度の3つ。簡易編集がアプリ内で完結するのはありがたい。
Exportタブでは、最終的な出力スタイルを選択する。執筆時のバージョンでは、カメラロールのほかにメール、Facebook、Flickr、Posterous、Tumblr、Twitter、Instagramの出力先が用意されていた。
フレームの編集画面。色を変更したり、角を丸めたりできる | 個々の画像に明るさ・コントラスト・彩度の調整を適用できる |
Exportタブで出力方法を選ぶ |
また、Exportタブの出力先から「Other Apps...」を選択すると、端末内の対応アプリ(その他の画像編集アプリなど)がリストアップされる。レタッチアプリ「Photogene2」を選ぶと書き出した組写真画像が編集画面に展開され、「Dropbox」を選択するとアップロード先のフォルダ指定画面が開いた。出力画像を外部ソフトで厳密にリサイズしたいケースや、クラウドにアップロードしてパソコンから利用したいといった、細かなニーズも見据えての連携機能だろう。
筆者は以前より同アプリを時折使用していたが、バージョンを重ねるごとに細かな機能追加が行なわれており、どんどん気の利いたアプリになっているという印象だ。エフェクト加工とはまた違った見せ方を楽しめるアプリとしてお奨めしたい。
2011/11/24 00:00