写真展

大日方浩写真展「里へんげ ~Place of the incarnation~」

(コニカミノルタプラザ)

©Hiroshi Obinata

「へんげ」とは、何かが姿を変えて現れること。また、その現れたもの。

私が暮らしている信州の北部地方は、周囲を山にかこまれた平野に千曲川がゆったりと流れ、街から山里へと田畑や果樹園が今も広がっている。

いつの頃からか、変わってゆくその姿が気に掛かり、カメラを手に地元の町や周辺の山里を歩きはじめた。

やがて、見慣れた風景のなかに高速道路が開通し、新幹線も駆け抜けてきた。一見のどかで代わり映えのしないと思っていた地方の風景も、その土地の持つ特有の素地のようなものの上に、昔と今と未来が混沌とした時空間をつくっていて、とても面白いことに気付いていった。

そうして、今まで見えなかった風景に出会い、触れた事がなかった感覚を目に覚えると、そこにレンズを向けてシャッターを切った。

一地方のなにげない風景のなかに潜んでいる、何かをはらんでそこに在る風景。

過去数年ほどの間に撮影した作品からまとめたものです。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:コニカミノルタプラザ(ギャラリーB)
  • ・住所:東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4階(フルーツの高野4階)
  • ・会期:2015年5月20日水曜日~2015年5月29日金曜日
  • ・時間:10時30分~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1960年 長野県生まれ。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業。
1997年 個展「立ち止る日々」 銀座ニコンサロン
Photo Classic「山崎塾」塾生。「写真表現中村教室」受講中。
長野県在住。

(本誌:河野知佳)