写真展告知

石田榮写真展:はたらくことは 生きること-昭和30年前後の高知

昭和30年前後(1950年代前半)の高知で、鉱山、漁村、農山村で働く人々の姿をとらえた作品75点(すべてモノクロ)を展示。

山から切り出した石灰岩を荷車に乗せ運ぶ夫婦、大量の萱を背中に背負い山道を登る女性、地引網漁に汗を流す漁師たちなど、過酷な労働現場でありながらも笑顔の人が多く、女性や子どもも重要な働き手として仕事に励み、皆が一丸となっている。厳しい生活の中で働く人々の姿は、当時の貴重な記録であり、ひたむきに生きる尊さを私たちに気づかせてくれる。

写真展情報

会場

JCIIフォトサロン
東京都千代田区一番町25 JCIIビル 地下1階

開催期間

2019年4月2日(火)~5月6日(月)

開催時間

10時00分~17時00分

休館

毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)

作者プロフィール

1926(大正15)香川県綾歌郡に生まれる
1940(昭和15)14歳 株式会社東洋工作所(大阪)において機械見習工となる
1943(昭和18)17歳 香川県綾歌郡岡田村立青年学校本科繰り上げ卒業
佐世保第二海兵団(相浦)に入団、海軍航空整備兵となる
1944(昭和19)18歳 海軍普通科飛行機整備術練習生終了(102期)後、高知海軍航空隊に所属
以降、出水海軍航空隊、河和海軍航空隊、高知海軍航空隊所属
1945(昭和20)19歳 海軍特別攻撃隊菊水隊白菊隊に所属(鹿屋海軍航空隊)、復員後農業に従事
1947(昭和22)21歳 高知県に移住、協和農機株式会社に勤務
1963(昭和38)37歳 高知県立小津高等学校通信制課程卒業後、慶應義塾大学経済学部通信制課程入学
1974(昭和49)48歳 大阪商工会議所経営指導員となる
1986(昭和61)60歳 石田実践経営事務所開設、経営コンサルタントとして中小企業の指導・支援をする

[写真歴]
1950(昭和25)24歳 旧満州の引揚者から「徳国製(ドイツ製)」の蛇腹式セミイコンタを入手
1954(昭和29)28歳 高知市内に所在の「ソニアフォト」に入会
1956~1958(昭和31~33) 富士フォトサロン(大阪)において、四国写真作家集団展に出品
2006(平成18)80歳 個展「周山街道北山を往く」カメラのなにわ
2012(平成24)86歳 個展「明日への希望を求めて―半世紀前の証」ニコンサロンbis大阪
2014(平成26)88歳 個展「明日への希望を求めて働く―半世紀前の証」ニコンサロンbis大阪、ニコンサロンbis新宿
2016(平成28)90歳 写真集『はたらくことは、生きること―昭和30年前後の高知』(羽鳥書店)を出版
出版記念写真展を大阪、東京、高知などで開催