写真展告知

田川梨絵写真展:ガラクタとホウセキ

昨日見た夢を思い出す。

夢の世界は何でもありなのに、現実世界はなんとも理路整然と成り立っている。

子供の頃、海でキラキラ光る透明なホウセキを拾った。母に見せると「それは割れたガラスよ」と言われた。

信じられない。こんなにキラキラしていて、優しい手触りのものが宝物じゃないなんて。これはきっとどこかの船から流れてきた、誰かの大切な物だろう。それを、こんなに広い砂浜の中から見つけられた私は特別なんだ。

と思ったのに。

そんな現実は知りたくなかった。

私はいつでも想像の世界で生きていたい。

子供の頃と同じ様に、『想像力』を使いそれらを別な形作り変える。大人から見れば、砂浜に宝石が落ちているなんて不自然な事だろう。でも私は想像でも、それを発見したときのドキドキを知っている。好奇心や想像力から起こるドキドキを探して街をあるく。

出展作品数:約20点

写真展情報

オリンパスギャラリー東京

開催期間

2017年7月14日(金)~7月19日(水)

開催時間

11時~19時(最終日は15時)

所在地

東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

休館日

木曜日

オリンパスギャラリー大阪

開催期間

2017年7月28日(金)~8月9日(水)

開催時間

10時~18時(最終日は15時)

所在地

大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル

休館日

日曜日・祝日

作者プロフィール

1978年大阪生まれ。大阪芸術大学写真学科講師。写真教室「Recon PHOTO SCHOOL」主宰(兵庫県芦屋市)。
1999年より自身の混沌とした内面を表現する事を作品のテーマとし、一人の少女を取り続けた写真作品を制作し、発表している。「ムキダシノココロ」(2004)、「過呼吸」(2005)、「アイシテル」(2006)。
2009年より自身のフィルターを通し、その都市の人々の持つ死生観を捉える作品も制作、発表している。「湿度の定着」(2013)。
2013年には「綾瀬はるか写真展」を開催。同作品は2013年12月に山手線をジャックし、初の電車写真展を開催。上記写真展は、交通広告グランプリ。
2014企画部門「最優秀部門賞」を受賞。
2005年フジフォトサロン新人賞/奨励賞受賞。清里フォトアートミュージアムに作品永久収蔵。