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森山大道氏の初期作品からなる展覧会「衝撃的、たわむれ」

東京工芸大学中野キャンパスで5月31日まで開催中

東京工芸大学の中野キャンパス内に位置する写大ギャラリー(5号館2階)で、森山大道氏の写真展「衝撃的、たわむれ」が開催されている。会期は5月31日まで。

同大学の芸術学部主催による展覧会。展示作品は1960年から1982年にかけて制作されたもので、森山氏の初期作品を多数収蔵する同ギャラリーらしい展示となっている。

会場入ってすぐの展示室
展示室全景
展示作品の一部

同ギャラリーの設立は1975年のことで、同大学が東京写真大学短期大学部の名称であったころに遡る。優れた写真作品のプリントを教材として活用すべきと考えた細江英公氏が、同大学の教授職に就任するのにあたって、設立を提唱。国内外から収集された作品約1万2,000点におよぶコレクションの中に、森山さんの作品も含まれている。森山作品の点数はおよそ930点。活動初期のものが中心だという。

今回の作品展は、同大教授としても教鞭をとっている写真家の小林紀晴氏が担当。自分以外の作家の作品を構成するのはほぼ初めてだという同氏は、膨大な森山作品を観察する中で、あることに気づいたと語っている。それは、同一のネガからプリントされた作品が複数存在しているということだった。

同一のネガあるいはカットからプリントされたものでも、焼き方やトリミングのしかた、また裏焼きなどの手法を用いて制作されたものなど、そのバリエーションは多岐にわたる。展示空間には、それら様々な手法や見せ方で制作された作品が並べられている。作品は目線の高さあたりで展示されているので、森山氏らしい粒子の印象や、焼き込み具合などをつぶさに観察することもできる。

中でも小林氏は、本作業を通じて裏焼きで制作されたことで知られている「三沢の犬」以外にも、同じ手法が用いられている作品が存在することを知り、興奮を覚えたとも語っている。

会場では、展示構成を担当した小林氏による森山氏インタビューと、展示作品の一部が収められたリーフレットも無料で配布されている。

配布されているリーフレット
森山氏へのインタビューも掲載されている

概要

会場

東京工芸大学「写大ギャラリー」(中野キャンパス)
東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2階

会期

2021年3月22日(月)〜2021年5月31日(月)

開館時間

10時〜18時
※土曜日は17時まで

休館日

日曜日

入場料

無料