イベントレポート
パシフィコ横浜で開幕「PHOTONEXT2019」レポート
10周年を迎えるプロ商材&セミナーイベント
2019年6月18日 20:18
フォトグラファーズ&フォトビジネスフェア「PHOTONEXT2019」が6月18日に開幕した。ここでは新製品を中心に展示された製品を紹介する。
PHOTONEXT2019はプロフォトグラファーや営業写真館関係者向けの展示会。毎年開催しており、今回で10回目を迎える。会場はパシフィコ横浜。会期は6月19日まで。19日の開場時間は10時~17時。入場は無料。
サイトロンジャパン
フォトキナ2018でお目見えしたLAOWAのマクロレンズ「100mm f/2.8 2x Ultra Macro APO」が近日発売となり、最終版となって展示されていた。価格は未定。35mmフルサイズに対応するマクロレンズで、撮影倍率が2倍と高いのが特徴。
キヤノンEF、ニコンF、ソニーEマウントを用意する。キヤノン用は電子接点が付いて、自動絞りに対応する。フォーカスはマニュアル。なお、これまでペンタックス用もアナウンスしていたが、製品化は見送られたとのこと。
KamLanブランドからはAPS-C対応のMF単焦点レンズ「50mm F1.1 II」が近日発売となる。価格は未定。キヤノンEF-M、ソニーE、マイクロフォーサーズ用をラインナップする。KamLanでは同焦点距離の「50mm F1.1」が発売済み。50mm F1.1は球面収差を残した柔らかな描写を特徴とするが、II型は球面収差を抑えて解像力を重視したレンズになっているという。そのぶん大きさ、重さとも増している。
ケンコープロフェショナルイメージング
GODOXの新型クリップオンストロボ「V350」を展示していた。7月上旬に税別2万1,760円で発売する。電源にリチウムイオン充電池を採用し、リサイクルタイムを約0.1〜1.7秒と高速化しているのが特徴。同ブランドではこれまでガイドナンバー60の「V860II」がリチウムイオン充電池を採用していたが、V350はガイドナンバー36で小型となっている。本体が小さいミラーレスカメラなどに向くという。
フル充電で500回のフル発光が可能。GODOXの無線コントロールにも対応している。キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルム、オリンパス/パナソニック用をラインナップする。
プロペット
300Wのバッテリー式モノブロックストロボ「MONO300B」を展示していた。価格は未定。2019年夏の発売を予定している。色温度の安定性を優先する「COLORモード」と閃光時間を短くできる「ACTIONモード」を備えているのが特徴で、いずれかに切り替えて使用する。シリーズカット式と電圧式の2つの調光方式を備えており、それらの割合を変えることで、COLORモードとACTIONモードを実現している。
ハロゲン85W相当のLEDモデリングランプも備える。電源はリチウムイオンバッテリー。本体が日本製なのに加えて、バッテリーも日本メーカーのものを採用するという安心感もアピールしていた。オプションの専用リモコン「RFR-1」の発売も予定している。4グループ、8台までのコントロールが可能となっている。
SAEDA
日本限定デザインのHolga「H-120N」を展示していた。6月18日に発売した製品で、ピンクとブルーを用意する。価格は税込9,800円。台数も限定となっている。120フィルムを使う中判カメラで、60mm F8の固定式レンズを搭載。本体背面にもオリジナルのプリントが施されている。
またHolgaのレンズを一眼レフカメラの交換レンズにした「Holgaトイレンズ」のカラーバージョンを参考展示していた。レンズの仕様は60mm F8と従来の黒色バージョンと同じ。製品化は未定となっている。
さらに、Holga 120の背面に取り付けるとチェキのフィルム(instax mini)に露光できるアダプターも参考展示されていた。こちらも製品化は未定。底面のクランクを回すことで排紙する仕組み。
コダック アリラス ジャパン
カラーリバーサルフィルム「EKTACHROME E100」の120サイズを近日発売するとアナウンスしていた。価格は未定。現物は無く、発売を知らせるパネルの展示のみとなっている。
E100は135サイズが2018年から再生産されており、中判リバーサルフィルムの要望も高いことから製品化を決めたという。コダックブランドの写真用リバーサルフィルムは、このE100のみとなっている。
プログレードデジタル
Lexarブランドの元経営陣によるメモリーカードブランドのPrograde Digitalは、次世代メモリーカードCFexpressをアピールしていた。XQDとCFastの後継規格で、転送速度がより高速になっている。ニコンのミラーレスカメラZ 7/Z 6およびパナソニックのLUMIX S1R/S1などが、今後のファームウェアアップデートでCFexpressに対応予定となっている。
ブースでは512GB品を手に取ることができた。外観はXQDとほぼ同じ。パネル展示になるが、1TB品のラインナップも予定されているという。いずれも発売時期や価格は未定。4枚のCFexpressの転送速度をThunderbolt 3を介して計測するデモも行われており、書き込み600MB/秒以上、読み出し700MB/秒以上という数字が出ていた。XQDの転送速度が400MB/秒ほどなのでおよそ倍の速度である。
またCFexpressとXQDの両方に対応したカードリーダーが参考展示されていた。展示品はプロトタイプで、発売時期や価格は未定。USB 3.1用とThunderbolt 3用が用意される。
ミラーレスカメラ体感コーナー
カメラ各社のミラーレスカメラでモデルを試写できるコーナーが設けられていた。記録メディアを持参すれば画像の持ち帰りも可能となっている。参加メーカーは、キヤノン、ソニー、ニコン、パナソニック、富士フイルム。ストロボメーカーのコメットとプロフォトも撮影体験ブースを設けていた。
直近の新製品では、富士フイルムの1億画素ミラーレスカメラ「GFX100」やソニーの超望遠レンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」など試すことができる。