イベントレポート

【CP+2019】フィルター編:着脱が簡単なバヨネット式フィルターなど

オールドレンズ風に写るソフトフィルターも

多種多様な新製品が展示されるCP+2019の会場。ここでは、レンズフィルターに的を絞り、目についた展示を紹介していきたい。

ケンコー・トキナー

バリアブルNDX II

新開発の偏光膜を採用したことで、従来品にあった僅かな黄色みを無くしてよりニュートラルにしたという可変NDフィルター。6月発売で価格は未定。

77mmと82mmを用意する。新たに取り外し式のレバーを搭載し、動画撮影でも使いやすくした。さらに回転を90度に制限しており、回しすぎによるカラーバランスの崩れを防ぐ。

ワンタッチ着脱フィルターキット

バヨネット式の着脱機構を備えたフィルターシステム。あらかじめレンズにアダプターを装着しておけば、フィルターを10度ほど回転させるだけですぐに着脱できる。

アダプター、C-PL、ND16のセットで6月に販売する。67mm、72mm、77mmを用意する。価格は税別で4万2、500円から。オプションでND4、ND8、ND1000、プロテクターも用意する。

アダプター側
フィルター側

スターリーナイト

夜景や天体撮影における色被りを防止するフィルター。ナトリウム灯と水銀灯の波長をカットできる。49〜82mmを用意し4月に発売する。価格は税別4,800円から。基本的にオートホワイトバランスでも効果が得られるとのこと。

ニュアンス・クリアスカイ

コッキンブランドの角形フィルター。こちらも夜景撮影用の光害カットフィルター。価格は未定だが春に発売する。84/100/130mm幅を用意する。

マルミ光機

EXUSレンズプロテクトMark II

レンズ保護フィルター。新コーティングの採用により反射率が従来品の0.3%から0.2%に低減した。夏から秋にかけての発売を予定している。価格は未定。最大95mmまでラインナップされる。

クリエーション レンズプロテクト

フィルター枠の周囲にシリコンゴムを巻いたプロテクトフィルター。参考出品で発売は未定。ゴムにより他の機材などに触れても傷が付きにくいほか、フィルターを回転させやすいメリットもある。反射率0.15%を実現したのも特徴だ。

加えて防滴仕様となっているのも特徴。ブースでは水を通さないデモが行われていた。装着することでレンズの前面から水が浸入するのを防ぐ効果が期待される。

左が本品。右の一般的なフィルターは水が浸入する

DHGポートレートソフト

ポートレート向けというソフトフィルター。3月下旬の発売が予定されている。価格は未定。ソフト効果を弱くすることで自然なソフト効果が出せるとしている。特に瞳のシャープさを保ったまま、ソフト効果を利用したいときに適する。

DHGレトロソフト

オールドレンズで撮影したかのような描写になるソフトフィルター。3月下旬の発売で、価格は未定。僅かにピントを甘くした風合いに仕上がり、広角レンズで使うとミニチュア写真の様な効果が得られるという。

NiSi

V6ホルダーキット

丸形フィルターと角形フィルターの両方が使えるフィルターキット。価格は未定だが4月に発売する。従来モデルのV5に対して、フィルターを回転させた際に固定するネジを設けた。加えて角形フィルターの固定部分を小型にし、フィルターの取り外しをやりやすくした。新デザインとなったソフトケースも付属する。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。