イベントレポート
THETA初の女性限定イベントが開催
オリジナルアクセサリーを企画・発売
2018年9月3日 13:42
2018年8月30日、都内でRICOHの360度カメラ「RICOH THETA」(以下、THETA)の初の女性向けイベント「THETA MEETING ACCESSORY PLANNING」が開催されました。これはTHETAの女性ユーザーが集まってアクセサリーを考案し、発表するというもの。20名以上の女性ユーザーが集まり、ヘルシーな料理やドリンクを味わいながら大いに盛り上がりました。
THETAとは、1回シャッターを切るだけで、自分を取り囲むすべての景色を撮影できるカメラです。全天球カメラなどとも言われます。2013年11月、世界初のコンシューマ向け360度カメラとして登場。その後「THETA S」がリリースされると、ガジェット好きな男性を中心に人気に火がつきました。
その後、世代を重ね、最新モデルは2017年9月に発売された「THETA V」です。360度4K映像、4chマイクの内蔵などの要素が追加されました。
「THETA SC」発売以降、女性ユーザーが増える
イベントで挨拶したTHETA事業部の藤木仁氏によれば、現在THETAのユーザーは88%が男性、女性はわずか12%とのこと。しかし、最近はその女性たちがInstagram上でTHETAを活用するケースが多く見られるようになったといいます。「女性は少ないながらも、Instagram上ではTHETAの魅力的な写真が多く見られます。もっとその画像を見てもらいたいですし、多くの人に使って欲しいです。ぜひみなさんと活動していきたいと考えました」(藤木氏)
関係者の話では、女性ユーザーが広がりを見せ始めたのは、2016年10月に普及版の「THETA SC」が登場してからとのこと。「ムービーの撮影時間は25分から5分へと短くなったものの、カラーバリエーションが4色に増え、扱いやすくなったことがきっかけではないか」とのことです。
そのように女性ユーザーの活動が活発化する一方で、なかなかアクセサリーがないことが問題視されていたようです。それが今回のイベント開催につながりました。
冒頭から会話がはずんでいたワークショップ
ワークショップでは、購入したきっかけやTHETAの好きなポイント、愛用しているアクセサリーなどを語る「自己紹介」タイム、THETAへのニーズを語る「ディスカッションタイム」、実際にアイデアをまとめてプランニングシートに書き込む「プランニングタイム」、テーブルごとに1アイデアを発表する「プレゼンテーションタイム」の4項目で構成。参加者を5つのテーブルに分けて行われました。
テーブルには参加者各自が持参したTHETAも並び、出だしの自己紹介からいきなり盛り上がりを見せました。「そういう使い方をするんだ!」という声も聞こえてきて、情報交換にもなっていたようです。「結婚式で撮影して、エンドロールで流す」など、さすがヘビーユーザーと関心するような話があちこちで展開されていました。
提案されたオリジナルアクセサリーは、キャラクターをあしらったケースや360度画像で目立たない三脚など。プレゼンテーションタイムでは、これまで利用する中で感じていた悩みを解消する内容が多く、すぐに製品化してもよさそうなものばかりでした。希望価格を聞くと、さすが価格に厳しい女性らしい値付けとなり、その点も盛り上がるポイントになっていたようです。
プレゼンテーションの後は、全員で集合写真を撮影してイベントは幕を閉じました。通常ならどこに集合するか、カメラに全員入るのか、誰がシャッターを切るのかなど、様々に悩む場面ですが、THETAの周りに集まるだけでOKという全天球カメラならではの展開に。
イベント閉会後も、テーブル毎に撮影会が開かれていました。THETAを深く知り、こだわりも持つユーザーばかりとあって、写真の撮り方は通常のスチルカメラとは大違い。取材する側から見ても非常に興味深いイベントでした。