イベントレポート

THETA初の女性限定イベントが開催

オリジナルアクセサリーを企画・発売

2018年8月30日、都内でRICOHの360度カメラ「RICOH THETA」(以下、THETA)の初の女性向けイベント「THETA MEETING ACCESSORY PLANNING」が開催されました。これはTHETAの女性ユーザーが集まってアクセサリーを考案し、発表するというもの。20名以上の女性ユーザーが集まり、ヘルシーな料理やドリンクを味わいながら大いに盛り上がりました。

女性のイベントにはヘルシーな料理は欠かせません。

THETAとは、1回シャッターを切るだけで、自分を取り囲むすべての景色を撮影できるカメラです。全天球カメラなどとも言われます。2013年11月、世界初のコンシューマ向け360度カメラとして登場。その後「THETA S」がリリースされると、ガジェット好きな男性を中心に人気に火がつきました。

その後、世代を重ね、最新モデルは2017年9月に発売された「THETA V」です。360度4K映像、4chマイクの内蔵などの要素が追加されました。

「THETA SC」発売以降、女性ユーザーが増える

イベントで挨拶したTHETA事業部の藤木仁氏によれば、現在THETAのユーザーは88%が男性、女性はわずか12%とのこと。しかし、最近はその女性たちがInstagram上でTHETAを活用するケースが多く見られるようになったといいます。「女性は少ないながらも、Instagram上ではTHETAの魅力的な写真が多く見られます。もっとその画像を見てもらいたいですし、多くの人に使って欲しいです。ぜひみなさんと活動していきたいと考えました」(藤木氏)

THETA事業部 事業部長の藤木仁氏。

Instagramコンテストの受賞作品も展示。

THETAのセルフタイマーが使いやすくなるというプラグインを発表。

関係者の話では、女性ユーザーが広がりを見せ始めたのは、2016年10月に普及版の「THETA SC」が登場してからとのこと。「ムービーの撮影時間は25分から5分へと短くなったものの、カラーバリエーションが4色に増え、扱いやすくなったことがきっかけではないか」とのことです。

そのように女性ユーザーの活動が活発化する一方で、なかなかアクセサリーがないことが問題視されていたようです。それが今回のイベント開催につながりました。

THETAのプロトタイプやアクセサリーの展示コーナー。

参加者には世界に20個しかないという、レアなトートバッグが配られました。

冒頭から会話がはずんでいたワークショップ

ワークショップでは、購入したきっかけやTHETAの好きなポイント、愛用しているアクセサリーなどを語る「自己紹介」タイム、THETAへのニーズを語る「ディスカッションタイム」、実際にアイデアをまとめてプランニングシートに書き込む「プランニングタイム」、テーブルごとに1アイデアを発表する「プレゼンテーションタイム」の4項目で構成。参加者を5つのテーブルに分けて行われました。

テーブルには参加者各自が持参したTHETAも並び、出だしの自己紹介からいきなり盛り上がりを見せました。「そういう使い方をするんだ!」という声も聞こえてきて、情報交換にもなっていたようです。「結婚式で撮影して、エンドロールで流す」など、さすがヘビーユーザーと関心するような話があちこちで展開されていました。

THETAで記念撮影。

提案されたオリジナルアクセサリーは、キャラクターをあしらったケースや360度画像で目立たない三脚など。プレゼンテーションタイムでは、これまで利用する中で感じていた悩みを解消する内容が多く、すぐに製品化してもよさそうなものばかりでした。希望価格を聞くと、さすが価格に厳しい女性らしい値付けとなり、その点も盛り上がるポイントになっていたようです。

和気あいあいとしたプランニングタイム。

テーブルBチームの発表。

テーブルEチームの発表。

テーブルAチームの発表。

テーブルCチームの発表。

テーブルDチームの発表。

プレゼンテーションの後は、全員で集合写真を撮影してイベントは幕を閉じました。通常ならどこに集合するか、カメラに全員入るのか、誰がシャッターを切るのかなど、様々に悩む場面ですが、THETAの周りに集まるだけでOKという全天球カメラならではの展開に。

イベント閉会後も、テーブル毎に撮影会が開かれていました。THETAを深く知り、こだわりも持つユーザーばかりとあって、写真の撮り方は通常のスチルカメラとは大違い。取材する側から見ても非常に興味深いイベントでした。

各自のTHETAでも撮影会が。

最後まで楽しそうでした。

すずまり