イベント

出張ルーニィ vol.8 写真へようこそ!@岡山cafeZ その名も「旅」

©kazuhiko wasio

新宿区四谷にある小さな写真ギャラリー「ルーニィ・247フォトグラフィー」が、日本を旅して、作品をお見せする『出張ルーニィ』。

今年の夏は岡山市南区の人気カフェギャラリー「cafeZ」さんへお邪魔いたします!

今回は、cafeZオーナー酒井さんより頂いたお題「旅」という視点から、作品を選びました。

日本各地の海辺を撮り続けた作品である鷲尾和彦「To the Sea」、うさぎを軸に旅に出掛け世の中を見た松本典子の作品「大久野島」より作品を再構成します。

ウェブなどでは写真を目にする機会が多い昨今ですが、実際の写真(オリジナルプリントと言います)は、紙に焼付ける最終的なところまで作家の表現が施されております。写っている情報だけでなく、そこに在る「もの」としての写真をご覧いただければと存じます。

本展では、鷲尾、松本両氏の作品、おすすめの写真集も販売いたします。

恒例のイベント「フォトビューイング」や、俳優座女優・飯原道代さんをお迎えしてのイベント「ことばうた」も開催いたします。

岡山のみなさん!是非遊びに来て下さいね!!

(イベント情報より)

©kazuhiko wasio

©noriko matsumo

©noriko matsumo

©noriko matsumo

イベント名

出張ルーニィ2015岡山カフェZ

展示内容

松本典子「大久野島」

広島県の大久野島に通い始めてから10年以上が過ぎました。

その間に島は世界中に知られるようになり、今や地球上のあちこちから人が訪れるようになりました。

それでも島には先の戦争の遺跡/廃墟が変わらずにそびえ、植物は茂り、生きものたちがそこに在ります。

どこまでも静かにまなざし、そっとその響きを探り撮りつづけて来ました。

鷲尾和彦 「To the Sea」

本作は日本各地の海辺の風景とそこに佇む人びとの姿を10年以上にわたり撮り続けてきた写真の中から 100余点にまとめられたモノクローム作品です。

日常と地続きの場所として、永きにわたり坦々と続けてきた写真には、写真家が暮らす神奈川県相模湾をはじめ、2011年3月の東日本大震災発生後の東北地方沿 岸部の風景も含まれます。ただしその土地の象徴となる様なモノや出来事は、このシリーズの主題ではありません。

それぞれの写真に写る海辺の人びとのように、鷲尾のレンズもただその場に佇んでいるように見えます。あたたかい陽射しに包まれた静かな海辺の出来事は、心を穏やかにさせると同時に、日々の営みを一気に呑み込んでしまう怖さも感じさせます。

海に向かい、水平線を見つめ、潮の満ち引きに呼応するように、鷲尾の視線は全てをあるがままに受け止め、小さな営みや出会いを重ねながらこれから生まれることに思いを巡らせています。

写真家プロフィール

松本典子

1970年、東京生まれ。自由の森学園高等学校、和光大学人文学部芸術学科卒業。インターメディウム研究所修了。第14回写真「ひとつぼ展」グランプリ受賞。

鷲尾和彦

20代後半から独学で写真活動に取り組み、これまでに台東区の簡易宿舎に集まる外国人旅行者を取材した写真集と写真展「極東ホテル」などが良く知られる。

会期

2015年9月2日水曜日~2015年9月13日日曜日11時~19時(9月5日土曜日・6日日曜日は17時まで)

休廊

月曜日・火曜日

会場

cafeZ(岡山市南区浜野2-1-35)

会期中のイベント

オリジナルペイントビューイング

・2015年9月5日土曜日15時~
・額に入ってない状態の作品を、プリントの味わい方などを話しながら見る。写真作品初心者にも、作家やプリントマンの勘所を伝える。

女優・飯原道代のことばうた

・2015年9月5日土曜日19時~/9月6日日曜日17時~
・参加費2,160円(1ドリンク付き/要予約)

※予約はcafeZまで。

(本誌:河野知佳)