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日本カメラ博物館、特別展「カメラ偉人伝」を予告

ルイ・ダゲール、上野彦馬、オスカー・バルナックなど

(左上)上野彦馬(中上)ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(右上)オスカー・バルナック(左下)「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」(右下)「ライカ0」(背景)ダゲール自筆の手紙

日本カメラ博物館は、特別展「カメラ偉人伝 写真・カメラ技術に貢献した人々」を7月12日(火)から10月16日(日)まで開催する。

“偉人”の人物紹介パネルと、彼らが考案したカメラや写真関連の資料、その発明をきっかけに発展したカメラの数々を展示するという。

展示予定には、塩化銀の感光性を発見したヨハン・ハインリッヒ・シュルツェ、写真発明家のひとりと言われるジョセフ・ニセフォール・ニエプス、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット、小型精密カメラを設計したオスカー・バルナック、日本最初の写真研究者のひとりである上野彦馬の名前が並んでいる。

カメラ偉人伝 写真・カメラ技術に貢献した人々

写真が実用化されたのは1839(天保10)年とされていますが、そのはじまりとなる原理は紀元前から知られていたともいわれ、長い時を経て、現在のように誰でも写真が撮影できるまでになりました。

それは、光が画像になることの発見、画像を記録する方式、より鮮明な画像を得るためのレンズ開発、使いやすいカメラの開発など、多岐にわたる技術発展の賜物であり、その背景には、写真やカメラ技術の発展に貢献した人物の姿があるのです。

今回の特別展では、そのような人々にスポットをあて、いつ、だれが、どのような発見・発明をして、写真とカメラ技術が発展していったのか、また、海外で発明された写真がどのようにして日本に伝わり、広まったのかを解説いたします。

夏休みの時期に合わせて、あらためて写真やカメラの歴史を学ぶことができる展示となっております。

同博物館には、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールの発明による「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」や、オスカー・バルナックが設計した小型精密カメラのテストモデル「ヌル・ライカ」が常設展示されている。

また、これまでの特別展において、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが使用したカメラや、オスカー・バルナックが設計し、現在世界に現存1台と言われる「ウル・ライカ」の実物が展示されたこともある。

日本カメラ博物館の所在地は、東京都千代田区一番町25番地JCII一番町ビル(地下1階)。開館時間は10時〜17時(月曜休館。月曜祝日の場合は火曜)。入館料は一般300円、中学生以下無料。

なお、夏休み期間中には「親子で参加!カメラと写真のワークショップ」を開催。小中学生向けとして、夏休みの思い出作りや学校の自由研究に向くという4つの講座を予告している。