デジタルカメラマガジン

写真家の普遍的な考えに触れる。新刊「美しい風景写真のマイルール」の一部を紹介

デジタルカメラマガジン編集部では、8月30日に新刊書籍『美しい風景写真のマイルール』を発売しました。本書は、大和田良、喜多規子、saizou、清家道子、萩原れいこ、藤原嘉騎、八木千賀子の7名の写真家たちが、美しい風景写真をカメラに収めていくために、日々、実践しているマイルールを紹介していく内容になっています。

今回は本書の内容の一部をお見せします。

7名×7個=合計49個のマイルールを紹介

合計49個のマイルールは、7つのカテゴリー「準備編」「機材編」「移動編」「撮影編」「食事編」「レタッチ編」「生き方編」に分類されています。読者のみなさんがもっとも関心のある「撮影編」のボリュームを大きくしつつ、通常のハウツー系の書籍ではあまり取り上げることのない「生き方編」を設けています。写真家自身の普遍的な考え方に触れることができて、興味深く読み進めることができるのではないかと思います。

1個のマイルールを4ページで展開

1個のマイルールは4ページで完結しています。前半の2ページでは、ルールの内容と、そのルールをなぜ実践し続けているのかを解説。後半の2ページでは、ルールを実践しているからこそ、出合えた被写体や撮影できたシーンを紹介しています。

4ページごとにストーリーが変化していくため、好きな写真家のページから読み始めるもよし、パラパラとページをめくり、目についたルールから読書をスタートすることもできます。何度も文章を読み返すことで、自分自身の中にそれらのルールがじんわりと沁み込んでいくのではないでしょうか。

49個のマイルールは、写真家が大事にしている哲学のようなもの

本書は西洋医学の特効薬のような効き目はないかもしれません。制作段階では東洋医学の漢方薬をイメージして誌面作りを行ったからです。目的は美しい風景写真が撮れるようになることですが、一般的なハウツー系の書籍のように、ステップバイステップで写真技術が向上していく誌面構成にはなっていません。

漢方薬が時間をかけて体の内面から体質を改善していくのと同様に、読者のみなさんが7名の写真哲学に触れることで、時間をかけて自分の写真哲学をアップデートしてもらうことを目指しています。

ぜひ、書店等で見かけた際には手にとってご覧ください。