デジタルカメラマガジン

2021年3月号特集は、レンズ選びの真髄を25名に聞く「写真家のレンズ白書」

CP+2021で話題の新機種情報も

総力大特集:所有レンズの使用率でランキングを発表! プロが考えるレンズワークの神髄とは

写真を撮るのに欠かせないのがカメラとレンズ。特にレンズは表現力に直結するためにどの焦点域をそろえたら良いのか、実に悩むところだ。街歩きがメインなので機動力を重視したズームにするのか、画質を重視して単焦点にするか。メインレンズを1本決めて、そのレンズを補完するようにそろえるのか。3月号の特集は、さまざまな現場のあらゆる状況に対応している人気写真家25名に、レンズ選びの神髄と使い分けの割合を聞いた。

高砂淳二「広角から望遠までをそろえ、マクロと水中用の魚眼を用意」

1位 ニコン NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
Zシリーズの広角ズームレンズ。このレンズは圧倒的に小さくて軽い。超広角まで撮れるのに、コンパクトで隅々まで高画質なところが良い。そして普通にレンズ前面にフィルターを装着できるところも便利だと感じている。広がりのある風景の撮影が多いし好きなので、パっと一番に手に取って使っている。夜空撮影は、開放F値が1段明るいNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sを使用している

2位 ニコン AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
生き物を撮るときには、やはりこの大きさで400mmまで寄れるので便利。短焦点側が80mmまで引けるのもうれしい。動物相手のときは、80%くらい、このレンズ1本で撮っている

斎藤朱門「風景を緻密に表現できる高解像ズーム5本で構成」

1位 ソニー FE 16-35mm F2.8 GM
大三元レンズの一角を担うにふさわしい高性能モデル、Gマスターだけあって、特に広角で甘くなりがちな画像の隅々までシャープで圧倒的な解像力を持つ。ダイナミックな風景写真の撮影時に最も活躍する16-35mm域で、必須の超広角ズームレンズだ。このレンズの性能を余すことなく生かすため、ボディはα7Rシリーズを選択している。

2位 ソニー FE 24-105mm F4 G OSS
広角から望遠まで1本でカバーすることができ、かつ質量も約663gと軽量で持ち運びしやすい。Gレンズだが、非球面レンズをぜいたくに使った光学設計により、Gマスターにも匹敵するような解像感を併せ持つ。機材容量が限られる現場で大変重宝しているレンズの1つ。

誌面では、使用レンズで撮られた写真とともにレンズ選びの軸を紹介

人気写真家、青山裕企さんの使用レンズ紹介。Mr.Portraitとして、日々モデルと向き合っている。自分の足を使って距離感を作るため、ズームレンズは使わない。モデルから見える世界(カメラを向けるカメラマン)を想像しながら、レンズ選びをしている。
登場写真家(敬称略)

青山裕企、岡田裕介、柄木孝志、喜多規子、公文健太郎、斎藤朱門、佐々木啓太、渋谷敦志、高砂淳二、高桑正義、竹沢うるま、田中達也、田中宣明、中井精也、長根広和、中野耕志、なぎら健壱、沼澤茂美、HARUKI、松本紀生、丸田あつし、吉村和敏、米 美知子、米屋こうじ、ルーク・オザワ

CP+2021に登場する話題の新製品情報も満載

2月25日よりはじまるCP+2021 ONLINE。その目玉として登場する製品もレビューしている。高画素・高速を極めたソニーαのフラッグシップモデル「α1」。新機能を中心に特徴を解説。
1億画素の富士フイルムGFX100S。GFX100より大幅な小型化を図ったボディはどこが変わったのかを詳細レビュー。