デジタルカメラマガジン
2021年3月号特集は、レンズ選びの真髄を25名に聞く「写真家のレンズ白書」
CP+2021で話題の新機種情報も
2021年2月20日 09:00
総力大特集:所有レンズの使用率でランキングを発表! プロが考えるレンズワークの神髄とは
写真を撮るのに欠かせないのがカメラとレンズ。特にレンズは表現力に直結するためにどの焦点域をそろえたら良いのか、実に悩むところだ。街歩きがメインなので機動力を重視したズームにするのか、画質を重視して単焦点にするか。メインレンズを1本決めて、そのレンズを補完するようにそろえるのか。3月号の特集は、さまざまな現場のあらゆる状況に対応している人気写真家25名に、レンズ選びの神髄と使い分けの割合を聞いた。
高砂淳二「広角から望遠までをそろえ、マクロと水中用の魚眼を用意」
1位 ニコン NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
Zシリーズの広角ズームレンズ。このレンズは圧倒的に小さくて軽い。超広角まで撮れるのに、コンパクトで隅々まで高画質なところが良い。そして普通にレンズ前面にフィルターを装着できるところも便利だと感じている。広がりのある風景の撮影が多いし好きなので、パっと一番に手に取って使っている。夜空撮影は、開放F値が1段明るいNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sを使用している
2位 ニコン AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
生き物を撮るときには、やはりこの大きさで400mmまで寄れるので便利。短焦点側が80mmまで引けるのもうれしい。動物相手のときは、80%くらい、このレンズ1本で撮っている
斎藤朱門「風景を緻密に表現できる高解像ズーム5本で構成」
1位 ソニー FE 16-35mm F2.8 GM
大三元レンズの一角を担うにふさわしい高性能モデル、Gマスターだけあって、特に広角で甘くなりがちな画像の隅々までシャープで圧倒的な解像力を持つ。ダイナミックな風景写真の撮影時に最も活躍する16-35mm域で、必須の超広角ズームレンズだ。このレンズの性能を余すことなく生かすため、ボディはα7Rシリーズを選択している。
2位 ソニー FE 24-105mm F4 G OSS
広角から望遠まで1本でカバーすることができ、かつ質量も約663gと軽量で持ち運びしやすい。Gレンズだが、非球面レンズをぜいたくに使った光学設計により、Gマスターにも匹敵するような解像感を併せ持つ。機材容量が限られる現場で大変重宝しているレンズの1つ。