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エプソンフォトグランプリ2015の授賞式が開催
上位作品は用紙に工夫も 受賞作品展も開催中
Reported by 本誌:武石修(2016/3/22 14:39)
エプソン販売は3月18日、フォトコンテスト「エプソンフォトグランプリ2015」の表彰式を都内で開催した。
エプソンフォトグランプリは、インクジェットプリンターでプリントした作品を対象としたもので、2006年から毎年開催している。今回は5つの部門合わせて、前回比約1割増の2万1,117作品の応募があった。
審査員は田沼武能氏と三好和義氏。グランプリ受賞者には賞金100万円などが贈られた。
各部門の最高位受賞者は以下の通り。
ネイチャー部門
グランプリは、増田晋一氏の「Jump & Jump」。
「川に入って魚眼レンズで撮影した。3年がかりで撮った作品。昔は暗室でプリントをしていたが、今はプリンターで簡単にできるようになった」(増田氏)。
ヒューマンライフ部門
グランプリは、赤池広正氏の「木漏れ日の人形三番叟」。
「古い人形とそこに入る光を捉えたかった。6年かかって撮った。撮影の時に声をかけてくれた地元の方たちにも入賞を報告したい」(赤池氏)。
写真はプリントしてこそ上手くなる
審査員の田沼氏は、「昔は写っただけでも凄いといわれたが、機械が良くなったために今は写っただけでは評価されない。何に感動してどう撮り、その感動をみんなに伝えるかが重要。その点で、上位の作品は審査員の心を打つものがある。写真はデータだけでは写真にならない。やはりプリントすることが大切。エプソンのプリンターを使えば、必ずや良い写真が撮れるようになる」と述べた。
同じく審査員の三好氏は、「この審査を毎年楽しみにしている。見応えのある作品が多く、若い感性や鋭い感性が光るものを選んでいった。上位の作品ではプリントに工夫が見られ、和紙やキャンバス地などにプリントした作品が上位に登っていくこともあった。エプソンの進化したプリンターで自分の世界観を表現して欲しい」と話した。
なお、「エプソンフォトグランプリ2015 受賞作品展」が3月24日までエプサイトで開催されている。また、全ての入賞作品はWebサイトでも閲覧できる。