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ニコン、一眼レフカメラ「D5」を開発発表
D4から4年、ついにモデルチェンジする「次世代プロフェッショナルモデル」
Reported by 本誌:折本幸治(2015/11/18 13:12)
株式会社ニコンは11月18日、デジタル一眼レフカメラ「ニコン D5」の開発を進めていると発表した。
発売時期、価格は未定。外観も公開されていない。
「次世代プロフェッショナルモデル」と銘打たれており、現行フラッグシップモデル「D4S」(2014年発売)の後継製品とみられる。「一眼レフカメラ」との表記もあり、現在のD一桁シリーズと同じくミラーレス構造ではないようだ。
ニコンのフラッグシップである1桁シリーズは、フィルムカメラのF・F2・F3・F4・F5・F6という流れから、デジタルカメラのD1・D2・D3・D4の各系列へと引き継がれているのはご存知の通り(F6は現行製品)。
D1桁モデルは1999年発売のD1から初まり、65万円という価格とフィルム一眼レフカメラを思わせる性能・使い勝手が話題になった。報道写真のデジタル化に大きく寄与した製品としても知られ、デジタルカメラの可能性を見せてくれた製品。有効画素数は260万画素、APS-Cサイズ相当のCCDセンサーを採用していた。
その後、有効画素数を530万画素に増加させたD1X(2001年発売)、D1Xの連写性能を約5コマ/秒に高めたD1H(2001年発売)という派生モデルを生んでいる。
2003年にはD2Hが登場。有効画素数は410万画素、連写性能は約8コマ/秒だった。その後、解像度追求型のD2X(2005年発売)、D2Hの操作性をD2Xと共通化したD2Hs(2005年発売)、D2Xのバッテリー強化型モデルD2Xs(2006年発売)と、進化が続く。
2007年発売のD3で、D1桁シリーズに大きな変化が訪れる。これまでAPS-Cサイズ相当だった撮像素子が35mmフルサイズ化したのだ。いまに続くデジタル対応のFXニッコールレンズ群の整備は、この時代にさかのぼる。ライブビューに対応したのもD3からだ。動画機能を取り入れたD3Sは2009年に登場している。
D3の完成度をより高めたモデルがD4(2012年発売)だ。発表時に話題となった、最高感度ISO204800(拡張時)のインパクトは記憶に新しい。XQDメモリーカードの採用もこのときから。現行機種のD4Sは、さらに高感度のISO409600(拡張時)を達成している。
D4が登場した2012年はロンドン五輪が開かれた年。来年2016年はリオデジャネイロ五輪が開催される。ニコンから具体的な発売時期のアナウンスはまだないが、(2016年に登場するなら)D4から4年を経た進化に期待したい。
なおニコンは11月18日、ワイヤレストランスミッター「WT-6」、スピードライト「SB-5000」も開発中と発表している。