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オリンパス、防水コンパクト最上位機「TG-3」

「深度合成」などマクロ機能を強化。Wi-Fiにも対応

 オリンパスは、防水コンパクトデジタルカメラの最上位モデル「OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough」を6月上旬に発売する。カラーはブラックとレッド。価格はオープンプライス。店頭予想価格は税別4万8,000円前後の見込み。

 2013年2月に発売した「OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough」の後継モデル。15m防水、2.1mの耐落下性能、-10度の耐低温性能を継承しながら、新たに「顕微鏡モード」を搭載した。

 顕微鏡モードは、被写体をレンズ先端から10mmに近づけ、焦点距離100mm相当(35mm判換算)で撮影すると、約6.9倍に写せるという機能。超解像ズームを併用すると、約13.8倍まで拡大できる。

 さらにデジタルズームを併用すると最大44.4倍の拡大ができ、肉眼では見えない自然物の撮影などアウトドアでの観察の幅が広がるとする。表示倍率は切り替えも可能。

 なおここでの「倍率」とは、例えば44.4倍であれば1mmの被写体が背面モニター上に44.4mmの大きさで写る事を指す。

 マクロ撮影の倍率が高くなるにつれて被写界深度が浅くなるが、8枚を連写して合成することで深い被写界深度が得られる「深度合成モード」を搭載する。このモードは800万画素相当の記録になるほか、三脚の使用が推奨されている。

深度合成モードの作例(同社提供)。合成前
合成後
合成前
合成後

 また、フォーカスブラケットモードも利用可能で、花のめしべのようにピンポイントに正確なピントの合った写真が撮れるとしている。ピントのずらし量と枚数は設定可能。

 マクロ撮影時は、オプションの「LEDライトガイドLG-1」(税別6,300円)を使用することで被写体に影を落とさない撮影ができる。

LEDライトガイドLG-1
装着例

 撮像素子は1/2.3型有効1,600万画素の裏面照射型CMOSセンサー。最高感度はISO6400。センサーシフト式手ブレ補正機能を備える。1080pの動画も記録可能。従来機は有効1,200万画素だった。画像処理エンジンも最新のTruePic VIIになっている。

 レンズは、35mm判換算での焦点距離25-100mm F2-4.9の4倍ズーム。

 GPS機能とWi-Fi機能を搭載するほか、方位、緯度と経度、気圧と水圧の情報も取得できる。

 インターバル撮影した静止画から10秒の動画を作成する「タイムラプス動画機能」も利用できる。

 OM-D、PENなどと同様に、「アートフィルター」も備える。TG-2までは「マジックフィルター」が搭載されていた。

 液晶モニターは約46万ドットの3型。従来機は有機ELを採用していた。

 電源はリチウムイオン充電池「LI-92B」。

 外形寸法は111.5×65.9×31.2mm、バッテリーと記録メディアを含む重量は247g。

 オプションとして、水深45m対応の防水プロテクター「PT-056」(税別3万1,500円)、ボディをキズから保護するシリコンジャケット「CSCH-122」(税別3,400円)、ソフトカメラケース「CSCH-121」(税別4,000円、本機以外のToughシリーズでも使用可能)を新発売する。

シリコンジャケットCSCH-122
装着例
ソフトカメラケース「CSCH-121

 また、従来品の防水コンバージョンレンズフィッシュアイコンバーター「FCON-T01」(18.5mm相当の魚眼レンズになる)、テレコンバーター「TCON-T01」(170mm相当になる)も装着可能。

(本誌:武石修)