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サンディスク、CFの転送速度を向上させてリニューアル
発表会に南明奈さんら登場
Reported by 本誌:武石修(2013/11/8 19:09)
サンディスクは、CFのラインナップを一新し12月に発売する。転送速度を引き上げたほか、256GBといった大容量モデルも用意する。価格はすべてオープンプライス。
同社CFの「Extreme Pro」、「Extreme」、「Ultra」の3シリーズすべてをリニューアルした。
・Extreme Proシリーズ
最大書込み速度を従来の90~100MB/秒から150MB秒(256GB品は140MB/秒)に引き上げた。読み出し速度は90MB/秒から160MB/秒になった。いずれもUDMA 7に対応する。
同シリーズには今回、世界最大容量となる256GB品を追加した。価格は14万8,000円前後の見込み。
その他の価格は、容量128GBが8万9,800円前後、64GBが5万4,800円前後、32GBが3万8,800円前後、16GBが2万4,800円前後の見込み。
・Extremeシリーズ
最大書込み速度は従来と同じ60MB/秒だが、最大読み込み速度が60MB/秒から120MB/秒になった。UDMA7に対応する(8GB品のみUDMA)。128GB品が今回加わった。
価格は容量128GBが7万2,800円前後、64GBが4万2,800円前後、32GBが2万4,800円前後、16GBが1万4,800円前後、8GBが9,880円前後の見込み。
・Ultraシリーズ
最大転送速度が従来の30MB/秒から50MB/秒になった。UDMAには非対応。
価格は容量16GBが1万800円前後、8GBが7,480円前後、4GBが5,280円前後の見込み。
8日に都内で開催された発表会で、サンディスクコーポレーション リテール製品マーケティング ディレクターのスーザン・パーク氏は、新たなExtreme Proシリーズについて「連写撮影に対応できる十分な速度を持っている。容量の大きなデータも速くパソコンに読み込める」と紹介。また、256GBのカードについてはについては4K動画撮影に対応するためでもあるとした。
またサンディスク代表取締役マネージング・ディレクターの青柳マテウ氏は、2012年の記録メディア(USBメモリ含む)の金額シェアについて、アメリカ、アジア、ヨーロッパという主要マーケットでいずれもトップだったとした。しかし、国内の金額シェアは同期で29.5%とアジア全体のシェアを下回っていることから、「年末に向かってシェアアップを図りたい」と意気込みを話した。
サンディスク代表取締役社長の小池淳義氏は、サンディスクの現状と将来について説明した。サンディスクコーポレーションは創立25周年を迎え、2013年の売上高は6,000億円になるという。小池氏によれば毎年、売上の10%以上を研究開発に投じており、新製品の開発が重要だと強調した。
同氏によると2010年に世界で生成複製されたデータ量は1.2ゼタバイト(GBの1兆倍)あったというが、これが2020年には40ゼタバイトに増えるという。一方NANDフラッシュメモリーの生産量は2010年が0.011ゼタバイトだったものが、2020年には1.183ゼタバイトになると予想する。これは、2010年の全情報量と同じ容量を2020年にはフラッシュメモリーが扱うことを意味するとのこと。
こうした拡大は、スマートフォン、パソコン、サーバーといったエンタープライズ向けの需要によるとした。
「サンディスクを100%信頼している」と水谷たかひと氏
発表会には女優の南明奈さん、写真家の熱田護氏と水谷たかひと氏が招かれトークショーを行なった。
熱田氏と水谷氏はいずれもサンディスク エクストリームチームのメンバー。熱田氏はモータースポーツを、水谷氏はスポーツ全般を撮影している。
両氏が撮影したベストショットについてエピソードを聞かれると、熱田氏は「(1度の撮影で)5,000以上撮影して選ぶのが大変でした」とのこと。水谷氏も1度の撮影で2,000枚も撮影したそうだ。熱田氏は記録メディアが大容量化して交換の手間が無くなり、フラストレーションが減ったという。また新製品を試用した水谷氏は「パソコンに送るのが速くなっていて驚いた。作業効率が良くなった」と話した。
熱田氏は、サンディスクのCFをレストランで渡そうとして氷水の入ったコップに落としてしまったことがあったそうだが、「慌てていて取ろうとしてまた落とすなどしてしまい、1分弱浸かっていたが、何の問題も無くデータを読み出すことができた」とエピソードを語った。水谷氏は、「カメラと同じく記録メディアも暑いところと寒いところの繰り返しで過酷に使われる。サンディスク以外にメーカーがあったのか? と思うほど100%信頼して使っている」と話した。
南さんはカートレースを行なっていることから、そのスピードと記録メディアのスピードに掛けて今回登場した。写真撮影も好きで自然や動物などを良く撮るとのことだが、会場ではモータースポーツの撮影について水谷さんに「まるで動いているような写真はどう撮るのですか?」と質問。水谷さんは「まずピントをきちんと合わせること。それからシャッタースピードを少しずつ落として行くとよい」とアドバイスしていた。