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アラタンホヤガ写真展「草原に生きる -内モンゴル・遊牧民の今日」

(ニコンサロンbis大阪)

20世紀末から内モンゴル自治区に住む遊牧民の伝統文化、昔からの生活様式や言葉が大きく変化している。

中国の経済成長を支えるため、石炭が大規模に露天掘りされ、地下水が枯渇し、草は育たない。広い範囲で遊牧生活が営まれなくなり、故郷を離れることを余儀なくされている遊牧民が増えている。それらと裏腹に、経済発展で、自動車、携帯電話やパソコンなどの便利な道具が遊牧民の生活に浸透してきた。彼らは自らこれを受け入れ、馬は車やバイクに、移動式ゲルは定住式レンガの家に変わった。

ナダムの祭りでは必ず競馬が行われる。昔は小さい子供が乗馬していたが、今は乗馬できる子供がいなくなり、しかたなく大人が乗るようになっている。このままでは伝統的な遊牧文化や昔からの生活様式が消えてしまいそうな危機感を覚えてしまうほどだ。

新しい文明の浸透。変化して行く遊牧民の何気ない日常生活。伝統文化。作者はこうした記憶の風景を次の世代に確かな形で残したくて、撮影を続けている。カラー約40点。

(写真展情報より)

アラタンホヤガ写真展「草原に生きる -内モンゴル・遊牧民の今日」

  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 開催日:2013年6月20日(木)~2013年6月26日(水)
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)