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【CP+】パナソニック、近距離無線通信NFC対応のデジカメを出品
タッチでスマホに画像転送。交換レンズの参考出品も
(2013/2/1 16:05)
パナソニックはCP+2013の会場で、レンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-GH3」をメインに訴求。実際に手にとれる機材に加え、各種交換レンズも取り揃えられている。さらに交換レンズの新製品を参考出品した。
新しい試みとしては、写真家による「推奨・撮影機材」の紹介が見られた。DMC-GH3とともに使ったレンズを作品とともに展示する内容で、多種多様なLUMIX G交換レンズが例として挙げられていた。
また、動画に強いDMC-GH3だけに、動画についてのセミナーやデモも行なわれている。20型4K2K IPSα液晶パネルによる4K作品の上映も来場者の目を引いていた。
交換レンズの新製品では、3月8日発売の「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S」を見ることができた。キットレンズにも採用されている「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S」の後継モデルで、大幅な小型化を実現している。価格は3万1,500円。カラーはブラックとホワイト。
LUMIX DMC-GF5とのキットも発売される。GF5、14-42mm II、望遠ズームレンズのLUMIX G 45-150mm F4-5.6 ASPH. MEGA O.I.Sを組み合わせた「DMC-GF5 Wズームキット」がそれで、価格はオープン。店頭予想価格は7万円前後の見込み。
小型軽量のDMC-GF5とのマッチングも良く、標準ズームレンズとしては、今まで以上に気軽に持ち出せそうなキットになりそうだ。
フォトキナ2012や2013 International CESで公開された、交換レンズの開発ロードマップも掲示されていた。具体的な時期は未定ながらも、2013年以降に42.5mm F1.2と、150mm F2.8の開発予定が発表されている。
会場には両レンズのモックアップも展示されていた。35mm判での85mm F1.2、300mm F2.8として見ると、マイクロフォーサーズシステム規格の恩恵のひとつである、機材のコンパクトさ実感できる。
コンパクトデジタルカメラの新製品では、今春から一気に増えたWi-Fi対応モデルを中心にアピールしていた。
そのうち最もハイスペックなのは、光学20倍ズームレンズを搭載した「LUMIX DMC-TZ40」になる。Wi-Fi周りの新しいトピックとしては、近距離無線通信のNFCに対応したことが挙げられる。
スマートフォンに転送したい画像を再生画面で表示し、その状態でカメラと端末をタッチさせると、接続から画像のコピーまでを完了する。すでに接続済みの場合は、タッチで画像コピーだけを行なう。
接続設定が不要なため、今までより簡単に転送できるのがメリット。NFC対応のAndroid端末との組み合わせで可能だ。
また、スマホ側の専用アプリも強化された。スマホをリモコンとして使用している状態で、新たにタッチAFが可能になった。絞りや露出補正をはじめ、詳細なカメラ設定や動画記録もスマホから行なえる。
DMC-TZ40は2月14日に発売。店頭予想価格はが4万5,000円前後の見込み。
NFC対応機はもう1台ある。防水モデルの「LUMIX DMC-FT5」がそれで、こちらもタッチによるスマホへの画像送信が可能だ。発売は2月14日。店頭予想価格は5万円前後の見込み。
NFCは非対応だが、Wi-Fi機能を搭載したコンパクトデジタルカメラも引き続き用意されている。
例えば光学10倍ズームレンズ搭載のLUMIX DMC-SZ9は、DMC-TZ40とほぼ同様のWi-Fi機能を装備している。ただし、NFCによる通信機能は非対応。iPhoneなどNFCに対応してない端末はまだ多いことから、上位機種以外への展開はこれからといったところだ。
その他、コンパクトデジタルカメラで目を引いたのは、最薄部14mmという「LUMIX DMC-XS1」。発売は2月14日。価格は1万6,000円前後。
24mm相当からの光学5倍ズームレンズを搭載しつつ、極限までの薄型化を図ったという。Wi-Fiなどの付加機能は省略されているが、おまかせiAモードやクリエティブコントロールなど、他のLUMIXでおなじみの機能が利用できる。記録メディアはmicroSDHC/SDメモリーカード。
会場には、DMC-XS1をベースにしたカスタムデザインカメラが参考出品されていた。