ニコン、クリエイティブモードを追加した「Nikon 1 J2」

~“ミニチュア”“パノラマ”など。液晶モニターが約92万ドットに

 ニコンは、レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1 J2」を9月に発売する。価格はオープンプライス。

名称店頭予想価格同梱レンズボディカラー
ボディのみ6万5,000円前後ブラック、ホワイト
標準ズームレンズキット7万5,000円前後1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6レッド、ホワイト、ピンク
ダブルズームキット8万5,000円前後1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6
1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6
レッド、ブラック、ホワイト、シルバー、ピンク、オレンジ(数量限定)
装着レンズは1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6(以下同)
ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6

 2011年10月に発売した「Nikon 1 J1」のリニューアルモデル。1型センサーを採用したニコンCXフォーマット機としては3機種目となる。J1は併売する。各レンズキットには本体色と同じカラーのレンズが付属する。

 有効1,015万画素CMOSセンサー、フルHD動画記録機能、画像処理エンジン「EXPEED 3」、最高ISO6400での撮影機能などを前モデルから引き継ぎながら、撮影モードと再生モードの追加や液晶モニターの高解像度化を図った。外観デザインも前モデルを踏襲している。

 前モデルに無かった本体色「オレンジ」をダブルズームキットとして数量限定で用意する。オレンジのボディーケース、ストラップ、ハンドストラップもオプションとして9月に発売する。なお、J1で数量限定だったピンクはレギュラーモデルになった。

ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6

 撮影モードには「クリエイティブモード」を新設。新たに、夜景、夜景ポートレート、逆光、かんたんパノラマ(水平、垂直対応)、ソフト、ミニチュア効果、セレクトカラーといった撮影モードが選択できるようになった。

 かんたんパノラマは、液晶モニターの表示に合わせてカメラを動かすだけでパノラマ撮影ができるモードで、水平と垂直の両方に対応する。セレクトカラーは特定の色以外をモノクロ化するモード。逆光ではHDR撮影も可能。

ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6

 ハードウェア面での主な変更点は、3型液晶モニターが前モデルの約46万ドットから約92万ドットに高精細化したこと。本体形状は前モデルを踏襲しておりサイズも同一。重量は8グラム増えている。なおレッドとピンクのボディには、新たにハニカムパターンのテクスチャーを施している。

 撮像素子に組み込んだ位相差AFセンサーとコントラストAFの併用による「アドバンストハイブリッドAFシステム」を継承。引き続き「レンズ交換式デジタルカメラにおいて世界最速」(シングルエリアAF時、1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6広角端)のAFを謳う。また位相差AFポイントは73点(シングルAF時に選択可能なポイントとして)で、世界最多だとしている。

ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6

 動画、静止画、音楽を組み合わせた「モーションスナップショット」も引き続き利用できる。

 ポップアップ式の内蔵ストロボやステレオマイクも備える。

ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6
ダブルズームキットに含まれる1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6

 

主な仕様

製品名Nikon 1 J2(参考)Nikon 1 J1
発売時期2012年9月2011年10月
撮像素子1型有効1,015万画素CMOSセンサー
フォーマットニコンCXフォーマット(13.2×8.8mm)
マウントニコン1マウント
手ブレ補正レンズシフト式(対応レンズのみ)
感度ISO100-6400(拡張設定含む)
露出プログラムプログラムAE、絞り優先AE、
シャッター速度優先AE、マニュアル露出
測光方式マルチパターン、中央部重点、スポット
シャッター速度30-1/16,000秒
液晶モニター3型約92万ドット3型約46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度約10コマ/秒
動画記録H.264(1,920×1,080・60i)など
バッテリーリチウムイオン充電池「EN-EL20」
外形寸法106×61×29.8mm
質量約280g約277g
質量(撮影時)約237g約234g




(本誌:武石修)

2012/8/9 13:04